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「全仏オープン、車椅子の |
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「全仏オープン、
車椅子の
ボールボーイたち
も大活躍!」
先週から一気に気温が上がって 夏らしい日が続いているパリからぼんじゅ〜る。 5月下旬から6月上旬まではね、 パリはテニスの世界4大大会の1つである 『ローラン・ギャロス』、 日本では『全仏オープン』と言った方が 馴染みがある方が多いかな?! で、とても盛り上がっていたよ。 クレーコートの赤土が象徴的な フランスの『ローラン・ギャロス』での大会。 今年の男子決勝戦は、 現在世界ランキング1位のヤニク・シナーと 2位のカルロス・アルカラスの対決。 なんとなんと全仏の決勝戦史上最長の 5時間29分というフルセットの長い戦いになったので 大きなニュースにもなったよ。 日本でも中継やニュースで見た人も 多かったのではないかな?!
さて、そんな今年の全仏オープン。 テニスにのめり込んでいる息子を連れて、 何日か応援に行ってきました。
普通のテニスはもちろんですが、 私たちが夢中になって応援したのは車椅子テニス。 去年のパリ・パラリンピックで 障がい者スポーツの迫力と面白さを知って以来、 色々なパラスポーツを追っかけていますが、 その中でも車椅子テニスの大ファンに。
なにしろ日本人選手の活躍っぷりがすごいのです。 パリ・パラリンピック車椅子テニスで 金メダルを取ったのは 小田凱人(トキト)選手と上地結衣選手で、 男女とも日本人。 そして今回の全仏オープンでも この2人が優勝と、すごい活躍ぶりだから、 応援しがいもあるのです! ![]() 優勝した小田凱人(トキト)選手を囲むボールキッズたち。 フランス全土のテニスクラブに所属する子どもたちが 厳しい選考を経て約300人ほど選ばれて大会期間中大活躍します。 連日熱い試合が繰り広げられて、 ボクんちのプチモンスターなんて ちょっぴり学校をズル休みまでしちゃったりして 応援に行っていたよ♪
というわけで3週間の大会期間中に 何度も足を運んだローラン・ギャロス。 今年は珍しい光景も発見したよ。 それはボールキッズたちの中に 車椅子のボールボーイがいたこと。
『ローラン・ギャロス』(全仏オープン)の試合で 活躍するボールボーイは、 テニスをやっている子どもたちの憧れ。 毎年全国のテニスクラブに所属している 子どもたちからの応募に対して 厳しいオーディションテストが行われ、 そこで選ばれた子どもたちは ボールボーイとしての技術を学ぶスタージュ (何日間も訓練をするプログラム)に参加。 そこで合格した子どもたちだけが 晴れて『ローラン・ギャロス』の舞台に立てるんだよ。 約300人の子どもたちが 憧れのボールボーイになれるんだけどね、 今年は史上初めて2人の 車椅子のボールボーイが選ばれたんだって!
マルソー君という17才の男の子と クレオちゃんという14才の女の子。 彼らもジュニアの車椅子テニスの選手で マルソー君はジュニアでフランスで2位、 世界では68位、 クレオちゃんはフランスで1位、 世界で16位で将来を期待される選手なのだそう。
車椅子テニスをやっている彼らにとっても 『ローラン・ギャロス』は当然憧れの大会。 そして憧れの選手たちが目の前で活躍する中で ボールボーイができたということで、 夢のような経験ができたと語っていました。
初めての試みということで フランスでも色々なニュースで 取り上げられていましたが、 素晴らしい試みだなあと、選手の応援をしながら ボールボーイたちのことも気になって 眺めていた今回の大会なのでした。
国枝慎吾さんが牽引してきた、 日本の車椅子テニス会。 そのおかげで強い選手が どんどん生まれている日本の車椅子テニス会。
去年のパラリンピック、 7才で初めて車椅子テニスを目にした ボクのうちのプチモンスターは、 そのかっこよさに魅了されて、 「ボクはテニスの選手にもなりたいけれど、 車椅子テニスの選手にもなって出たい。 両方で活躍する選手になりたい」 っていう発言をしているくらい、憧れているよ。
まだ色々なことがわかっていない子ども だからこその発言なのだけど、 『スポーツ種目の中の障がい者スポーツ』 というカテゴリーではなくて、 別々の種目のスポーツとして 純粋な目で見て、そしてかっこいいと思って 憧れているんだよね。
とっても面白いので、みなさんも 機会があったらぜひぜひ試合を見てみてね! それでは今週も素敵な1週間を!
*とのまりこさんの本*
※この連載を再編集し、
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2025-06-17-TUE