パリの鉄道駅。
フランスの地方へ。
ヨーロッパ近隣諸国へ。
出発する人たちと、到着する人たち。

これから旅が始まるドキドキ感。
大切な家族や恋人を迎える人たちの
待ちきれないワクワク感。
色々な想いが交差する独特の空気感‥‥。

パリには「北駅」「リヨン駅」など
7つの国鉄駅があり、
パリ郊外や地方はもちろん、
ベルギーやイギリスなど
近隣諸国へ出発する国際列車の
出発・終着駅でもあります。

映画などにもしばしば登場する駅は
どこも雰囲気があってとても素敵で
空港とはまた違った雰囲気に包まれています。

旅立ちや再会の喜び、
別れの悲しみと様々な想いが交差する
ちょっと特別な場所。

そんな駅には
イギリスから到着する友だちを迎えに。
フランスの地方から帰ってくる
家族を迎えに‥‥etc。
人のお迎えのために行くことが
けっこうあるのだけど。

今年の夏、日本に一時帰国した時に、
東京駅へ人をお迎えに行って気がついた。
日本って「到着する電車」の
情報を伝える電光掲示板が見当たらない？！

改札口周辺に。
駅のホームのあちこちに。
出発する新幹線の時刻や到着駅を表示した
電光掲示板ってたくさんあるじゃないですか。

でも、東京駅に到着する＆した
新幹線の到着ホームや時間の情報が
どこを探しても見つからない！
ってことに気づいたのです。

夏休みのバカンスで、
フランスから一緒に連れ帰っていた
携帯もつながらない、
日本のこともあまりわからない
友人ファミリーの中学生を
迎えに行った時だったので、
一体何番線につくのかわからず
私、とっても焦りました。

今までじっくり考えてもみなかったけど、
フランスの鉄道駅、どこに行っても
「出発案内」の電光掲示板と一緒に
「到着案内」の電光掲示板もあるのです。

だから誰かを迎えに行ったら
すぐにお迎えに行くべきホームがわかる。
到着時刻の変更なんかがあっても
すぐにわかるのです。

フランスからやってきた中学生。
会えなかったら大変〜！！
路頭に迷わせたら大変〜！

と、慌てて駅員さんに聞いた所、
わかりにくい目立たない場所にありました。
到着列車の案内が。
小さなテレビモニターサイズの案内でしたが‥‥。

で、改めて考えてみたのだけど、
日本の鉄道駅って切符を持っていないと
中に入れないじゃない？
（入場券をわざわざ買う場合は別だけど）

一方フランスの鉄道駅は
電車の中でチケットの検札があるから
駅構内もホームも、いつでも誰でも
入れるようになっているんだよね。

だから待ち合わせやお見送りは
出発・到着のホームということが多い。

日本は誰かをお迎えする時には
「◯◯口の改札で」
ってことがほとんどなのかな？！
だから「到着案内」はあまり必要ないのかな？！

でもそもそも、
日本ではフランスで見かけるほど
「鉄道駅にお出迎え」っていうシーンを
日常的に見ないかも？！
だから「到着案内」はあまり必要ないのかな？！

と、ちょっと疑問だらけで終わる
「鉄道駅」の到着案内の小話なのでした。

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