６月はお祭り気分ばかり漂うパリ。
学校は終わりに近づき
長い夏のバカンス目前。
夜10時過ぎまで明るいので、
お天気の日は夜遅くまで公園でピクニック。
年度末に学校で開かれるお祭りに、
夏休み前に済まそうと誕生会の嵐。

毎日バカンスに向けた
「前哨戦」とも言える感じで、
みんな遊びに大忙し？！

フランス人にお願い事をするなら
絶対にこの時期がオススメというくらい
バカンス前のフランス人は
機嫌がよいのだ！

そしてさらに、
パリ市やそれぞれの区が主催する
大小様々なお祭りまであちこちであるんだよ。

これは街中にある公園や広場などで
開催されるお祭りなのですが、
日本でもあちこちの自治体ごとに開催される
お祭りや盆踊りとかに
相当するものなのかな‥‥、
なんて思いながら観察しています。

学年末・年度末にあたり、
日が最も長くなり夜遅くまで遊べるの
パリでは日本のように夏休み中ではなく、
バカンス前の６月がお祭り真っ盛りシーズン。

▲お祭り中のいつもの公園。普段通りに公園で楽しむ人もいる中で‥‥。
小さなお祭りでもジャズバンドの演奏が公園の空気をとっても盛り上げています。

例えば、
私たちが住んでいる区のサイトを見ると、
公園や広場で開催されるイベントが、
今月だけで10個もあります。

ちなみに、今月最後のイベントが終わると
次は９月14日というお知らせがあり、
やっぱり夏休み中はみんなお休みです。

フランス版地域のお祭りでは、
木でできたおもちゃで遊べるコーナー、
ピエロが来て風船を作ってくれる、
音楽隊が来て演奏してくれる、
みんなでダンスをする、
フェイスペインティングをしてもらえる、
etc‥‥
などがお馴染み中のお馴染み。

▲子供達に大人気のフェイスペインティング。フランスでは超おなじみ。

▲いまいちなんのスタンドなのかわからない「ゆるさ」もフランスのお祭りの醍醐味♪

子供達が顔に
フェイスペインティングをしてもらうのって、
お祭り、サーカス、お誕生会イベントなど
フランスでは超ど定番のお楽しみで
だいたいどのイベントでも登場するんだけど
すごく可愛いし、ちびっこも大喜びなんだよね！

全体的になんだかとっても
ほのぼのしているのがフランスのお祭りだよ。

▲洋服がピチピチなピエロのおじさんは
ほとんどメイクも取れていてなんだか（？！）
だけど風船作りで子供に大人気♪

私達も、区のお祭りなんかは
気軽に遊びに行けるので
お散歩がてらのぞきに行くように
しているのですが、
ほどよ〜い「ゆるさ」がとても心地いい♪

時には「ショボい」（？！）（失礼！）
なんて思ってしまうくらい地味目な、
大した目玉もないお祭りだったりします。

でもただただ公園の芝生やベンチでダラダラして
おしゃべり楽しみながら
太陽の光を浴びて素敵な時間を過ごすこと、
つまり「何もなくても楽しめる」
ことがとても得意なフランスでは、
お祭りがどんなに「ショボめ」でも
公園の雰囲気は盛り上がります。
いつもの公園の100倍くらい
楽しい空気が流れていて、
素敵だなあ‥‥と感じるし、
自分もとても幸せな気分に。

▲大人も子供も本気になる素朴な木のゲームコーナー。

ワークショップみたいのもあってね、
例えばパリ市の給食について知れる
子供スタンドがあったり、
ゴミの分別について知れる
ミニゲームがあったり。

▲ゴミの分別を勉強してみようのゲームコーナー。

内容自体はそんなに
面白くないことだったりしても
（またまた失礼！）
みんなとっても可愛くて。
お金を出さなくたって
子供達も簡単に参加して楽しめるような
ほどよいイベントにするのが上手で
フランス人のセンスだなあ‥‥って
感じるんだよね。

▲給食を知ろうコーナー。みんなでパンをこねて焼いてみます。
公園で遊んだ泥だらけの手のままコネコネだけど
そこは気にしないのがおフランス♪　いいのか？！　給食？！

音楽隊のおじさん達が、
１曲弾いただけですぐ
お酒休憩に入っちゃったり。
着ぐるみ同士がおしゃべりしちゃって、
着ぐるみじゃないじゃん！！
ってなっちゃったりしたりね。

▲ジャズバンドはどのお祭りでもみんなの人気者♪
でもおじさん達はすぐ休憩に入ってしまう‥‥。

参加している方だけじゃなく、
作っている方も「ゆる〜い」感じがおフランス。
気合を入れすぎず頑張りすぎないことも
誰もがゆるく楽しめるコツなのかなあ？！
なんて思ったりするフランスのお祭りだよ。

▲なんとなく着ぐるみがウロウロしているお祭り♪

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）