バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「洗剤や洗濯アイテムの
種類がありすぎる?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「洗剤や洗濯アイテムの
種類がありすぎる?!」

バブー

先週の「パリこれ!」で、
フランスの洗濯機のことについて書いたけど。
今日はそのつづきのおまけ。

ズンズンドンドン信じられないくらい
音がうるさくて、
め〜っちゃめちゃ時間もかかる
フランスの洗濯機。

温度設定や洗濯設定がたくさんあって
実はほとんど使いこなせていないけれど‥‥。
(結局いつも同じ設定を使ってしまうよね)
洗剤や洗濯アイテムも
使いこなせないほど色々あるんだよね。

とのまりこ

洗剤の種類は、液体タイプ、粉タイプ、
カプセルタイプ、タブレットタイプなど色々。
大型スーパーに行けば
どれを使ったらいいかわからないほどの種類。


▲フランスのスーパーの洗剤コーナー。液体、カプセル、粉、タブレットなど色々

さらにその中には『黒もの専用の洗剤』、
『カラーもの専用の洗剤』なんていうのも
あります。


▲黒いものや濃いもの専用の洗剤。

こちらはそのパッケージをみれば
なんとなく意味がわかりそうな
そのまんまの洗剤パッケージです。
(ちなみに中身の色は普通の洗剤)

もちろん、白いものを白くする洗剤
なんていうのもあります。


▲白いものをより白くする洗剤。
なんども洗濯しているとすぐグレーになるフランスの洗濯‥‥。

実際、石灰分が多い硬質の水のせいで、
洗濯すればするほど
色物は色が落ち、
白い物はなんとなくどす黒くなり
全体的に全部がグレーに近づいていく‥‥。
そしてゴワゴワになっていく‥‥。
『グレーでゴワゴワ』。

新しいタオルがどんどん
グレーでゴワゴワになっていく様子は
けっこうブルーです‥‥。


▲こちらは色物用洗剤。

バブー
だから柔軟剤は必須。


そして石灰成分に対抗するための
専用アイテムも必須。


▲石灰成分で洗濯機もつまったりしないように専用の石灰成分対策のものも入れる。

そしてグレーになってしまう対策で
白いものはより白く、
黒いものはできるだけ色落ちしないように
という専用アイテムも必須なわけなんだよね。

あれもこれもでかなり複雑な
フランスの洗濯事情。
日本の柔らかい水で洗いあがる
いつまでもふわふわの洗濯物が
本当に羨ましくなるよ!


▲石灰成分でゴワゴワになるので柔軟剤は必須。

とのまりこ
ちなみに、掃除や洗濯に、
重曹や酢を使う工夫は、フランスも同じ。

柔軟剤や石灰成分対策アイテムの代わりに、
ホワイトビネガー(酢)や
ベーキングパウダー(重曹)などを
使っている人もたくさんいます。

お掃除専用のビネガーだって、売っています。
日本でいう重曹のようなものも。


▲洗濯や掃除にはお酢も万能薬。

フランスの洗濯物アイテムがあまりにも
種類豊富で揃えていたらきりがないため、
我が家はこのビネガー&重曹対策で、
フランスのゴワゴワ&グレー洗濯物と
毎日戦っています!

バブー
それでもど〜しても
洗濯の回数を重ねれば重ねるほど、
襲ってくる「グレーなゴワゴワ感」。

我が家で使っている「ほぼ日」のタオルなんかも
最初のふわふわ感がなくなって、
色が変わってきてしまうから
定期的に総入れ替えをしなくちゃいけないんだ。

悲しいけれど、おフランスの
石灰成分たっぷりの硬水での洗濯は
日本とはかなり違うんだ‥‥。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-10-09-TUE


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illustration:Jérôme Cointre