「ママチャリは 箱チャリ?!」
日本では朝の送りの時間、 そして夕方の帰る時間、 自転車の前後に子どもたちを乗せて ママチャリを走らせる保護者たちの姿を よく目にするじゃない?!
あれ、日本よりは数は少ないけれど パリでも同じ。
しかもね、 日本では自転車に乗せられているのは 赤ちゃんから幼稚園生(保育園生)の 未就学児の年齢までだと思うんだけど、 小学生の間までは基本的に 保護者の付き添いが必須なフランスでは、 自転車に乗せられている小学生の姿も よく目にするんだよ。
▲通学時間帯になると見かける大きな箱がついた自転車。 小学生の子どもたちが2、3人乗っていてとってもたくましい自転車!!
小学生なんて、そんな大きな子たちを どうやってママチャリに?! という謎を解くのが パリでよく見かける「箱チャリ」。 (日本語での正式名称は知りませんが、 私は「箱チャリ」と呼んでいます。 フランス語では「Vélo Cargo」 =カーゴ(貨物)自転車)
自転車に小学生サイズの子どもでも 乗せられる大きな箱がついる自転車です。 2人とか3人乗せている「箱チャリ」を 見かけることも多く、「重そう!!」 なんて心配になりますが、 220kgまで乗せられるなど書いてあるので 子ども3人なんて余裕の重さなのですね。
▲「自転車」と言って真っ先に思い出すのが「オランダ」。 オランダではパリとは比べ物にならないほどたくさんの自転車(この「箱チャリ」も)を 見かけますが、みているとやっぱりオランダ製の製品も多い。
寒い時、雨の日にはカバーもかけられるし 子どもたちはかなり快適そうで ボクも一度乗ってみたいアトラクション♪ 朝なんて、よく箱の中で 熟睡しちゃってる子どもを見かけるよ。
▲寒い時や雨が降っている時は、このようにホロカバーもできて、 乗っている子どもたちはとっても快適だし寒くない。 子どもと比べるとかなり大きな箱がついていることがわかるでしょうか?!
なにしろ見た目通りかさばるので、 置き場所には苦労しそうですが、 電動自転車で 案外運転もスムーズなんだそう。 でもお値段は5,000ユーロ前後したりして (5,000ユーロって 今のユーロのレートでいうと 約75万円ですからね!!) 庶民にはなかなか 手が出るお値段ではないのも実情。
▲なかなか快適そうな箱部分だなあと思ってみていたこちらも4,999ユーロ。 75万円の自転車、みなさんいかがでしょう♪
しかもどんなに太いバイク用みたいな 鍵をつけていても あっという間に自転車が パーツの隅々まで盗まれるパリ。 (詳しくは過去のコラムを 参照してくださいね) 盗まれた時のことを考えると 怖くて手を出せない‥‥汗。
▲子ども用シートを取り付けるのではなく、自転車の後が長くて 子どもが座れるようになっているこのタイプもよく見かける人気商品。 小学生でもどんどん乗せられる!
レンタル制度なんかもけっこうあってね、 実は色々探したら 上手に利用できそうではあるのだけど、 みんなの運転が荒いパリで、 あんなに大きな「箱」をくっつけた 自転車を運転するのは ちょっと勇気がいりすぎて、 ボクたちはまだ試したこともないんだ。
ちなみに、 いわゆる日本のママチャリタイプの 自転車に椅子を取り付けて 子どもを乗せたり、 後ろの部分が子どもが2〜3人乗れる 長さと作りになっている自転車もあって そのタイプも人気だよ!
▲バカンスで地方に出かけると見かける率が高くなる「箱チャリ」。 自転車の後ろに箱をくっつけて引っ張るタイプも多数。 かさばるけれど、子どもは本当に楽ちん♪
椅子取り付けタイプだと 重さ制限があるけれど 後者のタイプだと 小学生も乗れたりするからね。 ボクのうちはこのタイプの自転車を レンタルしてみようかななんて検討中なんだ。
▲飼い主さんたちの日本一時帰国中。 パリの友人宅でいい子にお留守番中のバブー。 友だちから写真が送られてきました♪
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「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2023-05-02-TUE