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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスのペンは
0.7mmが主流?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「フランスのペンは0.7mmが主流?!」

バブー

みなさんボンジュ〜ル。
ほぼ日読者のみなさんの中には、
ほぼ日手帳を愛用していて、
手帳に書き込んだり貼ったりと
文房具にこだわったり楽しんだりしている人
きっと多いよね?!
今日はそんな文房具の小話だよ。

来週からいよいよ新年度が始まるフランス。
9月からが新年度なので、
子どもたちにとっては新しい学年がスタート。
つまり親たちにとっては毎年恒例の
「年度始めに持って行くものリスト」
を見ながらの、
学用品を揃えるのに大慌てのシーズンとなります。

※新年度の学用品準備に関しては
ず〜っと前に書いたコラム
『フランスのママはたいへん?!
新学年の進級準備』

もよかったら読んでみてね!


▲毎年9月前の学校新年度始まりに向けてお馴染みの「持ち物リスト」。
細かく指定されたこのリストと睨めっこしながら新年度に向けて持ち物を準備します。

とのまりこ
この時期のスーパーや文房具屋さんは
持ち物リストに登場する定番のものが
ずらりと並び、新学期商戦モードに。

売り場では、学校から配られたリストを
片手にした親が、細かい指示にあった
ノートや筆記用具を真剣に選ぶ
というフランスあるあるの光景が見られます。

私も息子が幼稚園に入った年以来、
5回目の持ち物リストとの睨めっこ。
読み書きがさらに本格的になる
フランスの2年生に進級する今年は、
筆記用具などの指示がさらに細かく多くなりました。

同級生のお母さんと一緒に文具コーナーで
「ああでもないこうでもない。
これは一体どっちのことなんだ?!
これとこれは一体何が違うの?!」
なんて議論しながら商品を選び
ようやくほぼ必要なものが揃ったところです。


▲文房具のことで改めて息子の一年生のノートや連絡帳を眺めてみたら、
一年生の前半は鉛筆を使っているものが後半からブルーインクに変わっていました。
ちなみにこちらは昨年度の初めの頃。
連絡帳はアルファベットのブロック体からスタートしすぐに筆記体に変わっています。


▲2月のスキーバカンスが終わり、一年生の後半に突入した頃から
ノートや連絡帳のほとんどがブルーのインクペンで書くように変わっていました。
今年度二年生からは万年筆での書き方が始まるようです。

バブー
・持ち手が三角になっている万年筆
・フリクションタイプの消せる青ペン
・赤・青・みどりのボールペン
・鉛筆
・シャープペン
・蛍光ペンの黄色

などなど、ノートを取るための筆記用具にも
細かい指示がある持ち物リスト。
一体どれのことなんだ?!
と大量に並ぶ商品の細かい説明を見ながら、
ボクたちがふと気づいたことがあるよ。

日本でもお馴染みのフリクションペン、
フランスの文具コーナーで、
並んでいる商品のほぼ全てが0.7mmなんだ。


▲日本が誇る文房具、パイロット社のフリクションペンは太さ0.7mm、
キャップ式のタイプが主流。
ちなみに、フランスで売られているフリクションペンには
日本のものには入っていない模様が入っています

とのまりこ
日本だと標準的なものが0.5mm。
それを基準にして0.38mmとか0.7mmとかが
あったような気が?

実際私が日本から持ってきている
大量のフリクションペンを確認しても、
基本が0.5mm。
細いタイプがほしくて買ったのが0.38mm。

こんなに『0.7mm』が一番の標準顔として
売り場に鎮座していたっけ?!

なんて気になり始めて、どこに行っても
太さを確認するようになってしまった、最近。

スーパーの文具コーナーを観察してみると、
売り場のはじの方に0.5mmもあるけれど、
0.7mmの横でひっそりとしている感じ。
替えインクは0.7mmしか売っていない、
というようなパターンが多いのです。

やっぱりフランスでは0.7mmが主流みたい!
アルファベットを書くのに適している太さが
0.7mmなのでしょうか??

お値段もフランスの方が高いし、
日本から持ってきているものを持たせればいいや、
なんて思っていたのですが、
もしや太さは重要なポイントなのかなと
慌てて0.7mmのものを購入したのでした。


▲日本の文房具はとても優秀、そしてフランスで買うととても高いので、
日本に一時帰国するたびに大量に持って帰る文房具たち。
私のフリクションコレクションを取り出してみたら、
やっぱり標準の太さだと思って買っているのが0.5mm。

バブー
これがシャープペンとかでもそうで、
とにかくいちばんの売れ筋と思われるのが0.7mm。
フランスでの標準の太さなどなど、
文房具について色々調べているうちに、
さらに面白い発見が。


▲こちらはシャープペン。文房具コーナーで売られている主流のものは全て0.7mm。
大容量パックも全て0.7mm。

フランスでも学校からの指定リストに入るほど
使われている、日本を代表する
文房具メーカーであるパイロット社の
フリクションペン、
世界で最初に売り出されたのは
なんとフランスだったんだって!!

とのまりこ
日本のフリクションペンは
ノック式が主流ですが、
フランスでお馴染みなのは
キャップ式のタイプのフリクションペン。

なんでフランスバージョンになると
キャップ式なんだろう〜。
なんでわざわざ商品の形を変えたんだろう〜。

と長年疑問に思っていたのですが、
まさかのそのキャップ式こそが
フリクションペンの初代。
2006年にフランス(欧州)で売られ始めた
『フリクションボール』という商品なのでした。

日本の小学生といえば
『鉛筆&消しゴム』が基本ですが、
小学生の時からインクで書く(しかもブルー)が
基本のフランスの習慣があったから
生まれた商品なのだそう。
(詳しくはパイロット社の方が
フリクションペンの開発について答えている
インタビュー記事がいくつもあるようなので
探してみてくださいね!)


▲結局、学校には0.7mmを持っていかないといけないのかなと思い、
私がフランスで買ったフリクションペン。
ボーナスパックで1本余分に入っていたのが日本でお馴染みのノック式タイプ。
この両方にもやっぱり日本の商品にはない柄が入っています。


▲ちなみにこちら、ボールペンは標準1mm。
「細いタイプ」として0.8mmが売っています。
日本では何ミリが標準だったかしら?!
とすっかり忘れてしまって気になっています(笑)。

バブー
フランスにもフリクションペン入ってきて、
こんなにメジャーな商品になったんだな〜
なんて日本の文房具の活躍を
嬉しく思っていたのだけど、
まさかまさかの
フランスで売り出された商品だったなんて!

気になる0.5mmと0.7mmの違いや
学校的に指定があるのかなどは
新年度が始まってからまた先生に聞いてみよう、
なんて思っているよ。
それではみなさん今週も素敵な1週間を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

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バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

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東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2024-08-27-TUE

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illustration:Jérôme Cointre