「大統領選挙で 小学生も政治談義?!」
今週末4月10日の日曜日は フランス大統領選挙の日。 今、街には区役所の前や学校の前などに 立候補者のポスターが貼られているよ。
▲パリの街のあちこちに大統領選挙候補者たちのポスターが。
▲マクロンさんの選挙ポスター。以前もこのコラムで書きましたが、 ありえないほどポスターがビリビリに剥がされたり、いたずら書きされるのも フランス選挙あるあるな光景です‥‥。
▲ビリビリのずたずた‥‥。
昨日、友達の家で選挙の話をしていたら、 横で聞いていた小学生の娘ちゃんが、 「私も学校でやった!!」 と、大張り切りでプリントを出してきて。 大統領選挙に関する文章を読んでくれたり 立候補者やそれぞれの政党について 説明してくれたりしたよ。
▲学校で勉強したことを張り切って教えてくれた小学生。
すかさずお姉ちゃんも登場して、 「私も前回の大統領選挙の時、 学校で色々やった!」 とか、これは知ってるとか知らないとか 姉妹で言い合いになったり、 誰々がいけるって言われてるけど でもこうなるかもしれないんだよ。 なんて、大統領選挙の動向を説明してくれたり。
小学生が選挙のことに詳しいのにびっくり!
▲大統領選挙とは何か、政党や代表者や各政党の特徴、 選挙権や投票できる条件について、 大統領になったあとの仕事のことなどなど勉強してる内容も幅広くてびっくり!
こんな小さい時からちゃんと こういうことを勉強して、 自分の言葉で 説明できるようになっているって すごいことだよね?!
「誰々がどこの政党で、その政党は 極右だから こういうところがめっちゃ厳しい」 なんて話、小学生でしたかな?! と感心してしまったよ。
▲小学生で「極右」とか「極左」なんて話をしたかね。 そもそもそんな言葉を理解してたかね‥‥と日本人の私たちは感心するばかり。
フランス人は本当に政治の話が大好き。 ご飯やパーティーの時の話題と言ったら、 バカンスの話だけじゃなく、政治の話も。 とにかく一度は政治の話でみんな熱くなって 激論がかわされ、結構なケンカになることも しばしば‥‥。 それでも政治の話の後は、 意見が合わなかったことなどは気にしないで、 バカンスの話を楽しそうにしていたりします。
学校で勉強したプリントを見せてもらって、 ああこうやって政治の話が大好きな フランス人が出来上がっていくんだなあ‥‥、 と、納得したつい先日。
▲区役所前に貼られたポスターを真剣にひとつずつ眺めていたムッシュー。
フランスは18歳が成人。 18歳以上のフランス国籍を持っている人が 投票する権利を持っているよ。
▲友人の家に届いていた選挙用紙。 これを持ってフランス人たち、日曜日はみんな大統領選挙へいきます。
さてさて今週末の大統領選挙。 どんな結果になるかな?! みなさんもニュースに注目してみてね♪
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2022-04-05-TUE