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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「スキー場で
本格的なラクレット?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「スキー場で本格的なラクレット?!」

バブー

明けましておめでとうございます。
みなさんはどのように
2024年を迎えたのかな?!
ボクたちは、今回の年末年始、パリではなくて
初めてのスキーバカンス先での年越し。
いつもとはちょっと違う
新しい体験ができた、
2024年の幕開けとなったよ。


▲スキー場のコースの途中、山の上にあるレストラン。
昼間は、スキーヤーたちの休憩場所。
基本ナイターがないフランスのスキー場、夕方以降はリフトが止まるので、
夜の営業のレストランには、ジェットモービルで連れて行ってもらいます。

とのまりこ

南アルプスの山の上で、
2週間のスキーバカンスを過ごしている我が家。
今回ついに、
いつもの自宅のホットプレートではない
本物のラクレットを体験しました。


▲ラクレット大会に向けて準備されるラクレットマシーンたち。

フランスの冬の食べ物の定番、「ラクレット」。
みんなでワイワイ楽しく美味しくあったまる。
日本でいう「鍋」的な存在のラクレット。
(お家でもできるホットプレートバージョンは
以前もこのコラムでご紹介したので
そちらもご覧くださいね!)


▲テーブルの上に置かれているのがラクレットマシーン。
このマシーンに、大きなラクレットチーズの塊をセッティング。


▲こちらがハム1人分。いろいろな種類の生ハムやサラミの盛り合わせ。
これにジャガイモとパンとミニサラダがついてきました。

バブー
『Raclette』(ラクレット)というのは
『Racler』(ラクレ)=『削り取る・こそげる』
というフランス語が語源になっている言葉だよ。

フランスのサヴォワ地方の郷土料理で、
今ボクたちがスキーバカンスを過ごしているような
スキーリゾートが数えきれないほどある、
スイスやイタリアと国境を接する
アルプス山岳地帯では、
とにかく毎日のようにみんな
「ラクレット」や「チーズフォンデュ」を食べて
過ごすのが定番だよ!


▲チーズの表面を温めるマシンの部分は、
近づけたり離したりできるようになっているので、
チーズを溶かしたい時は近づけて、チーズをこそげ取りたい時は離して使います。

とのまりこ
ラクレットチーズの塊をセッティング。
その表面を溶かして、溶けた部分をナイフで
削り落として食べるのが、本格的なラクレット。

何種類ものハム類。
ゆでたジャガイモ。
パン。
これにひたすらチーズをかけて食べる!
日本人的には野菜にもたっぷりかけたくて
家ではニンジン、ブロッコリーなどなどを
一緒に食べたりするのですが、
そんなのフランス人的にはナンセンス(笑)。
今まで何度怒られたことか‥‥。

おまけ程度についているグリーンサラダ。
ピクルスくらいが野菜的なもの。
あとはひたすらチーズと肉とじゃがいもとパンを
いただきます♪


▲お皿をチーズの真下に持ってきて、溶けたところの部分をどんどん削って、
自分のお皿に流し込みます。


▲こんなに食べられないなんて言いつつ、最後はチーズこんな姿に‥‥。

バブー
いつものホットプレートバージョンも、
ミニプレートにチーズを入れて
溶けたら自分でかけるという感じで
大人も子どもも盛り上がるんだけど、
今回の本格的なラクレットは
いつもの何倍もテンションが上がったよ!

溶けたチーズをみんなで奪い合うように
削ってかけて。
大きな塊だったチーズが
あっという間になくなった。
チーズに生ハムに‥‥。
ボクにはうらやましすぎる匂いばかりで
キュンキュン鳴いちゃったよね‥‥。

ボクもいつか食べてみたいなあ‥‥。
本物のラクレット‥‥。

それではみなさん、
今年も楽しくて面白い小話を
いっぱい届けられるといいなあと願っています。
2024年もボクたちバブー家一同、
どうぞよろしくお願いいたします。


▲あけましておめでとうございます
ボクたちはフランスのスキー場で2024年を迎えたよ。

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

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バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

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東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2024-01-02-TUE

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illustration:Jérôme Cointre