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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「ラディッシュの食べ方は
塩とバター?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「ラディッシュの食べ方は塩とバター?!」

バブー
今週もみなさん、ボンジュ〜ル。
2012年から続いているこのコラム。
なんと10年以上毎週更新ということで、
「ネタ探しも大変でしょう‥‥」と
みんなに心配されつつも、
なんだかんだ日々色々びっくりなことが起こったり、
新しいことを発見したりして、
みなさんにお届けできているんだけどね。
もう何を書いたか書いてないか
分からなくなることも多くてさ(笑)。
 
たまに
「えっ、これ書いてなかったっけ?!」
みたいな基本的なフランスあるあるに
ぶち当たることがあるんだけど、
今日はまさにそんな基本的フランスあるある
「ラディッシュにバター」
のお話です。

とのまりこ
「ラディッシュ」=「かぶ」。
私にとって「かぶ」といえば
絵本の「おおきなかぶ」で登場する、
おじいちゃんもおばあちゃんも
孫もイヌもネコもみんなで
大きなかぶをひっぱる、あの「白いかぶ」。

なのですが、フランスで「かぶ」
(フランス語では「ラディ」)といえば、
マルシェに並ぶ小さな一口サイズの
赤いかぶのこと。
 


▲見よ、このマルシェに積まれたラディッシュの山を!
フランスではこの「ラディ」をこれほどよく食べるのです。
このまま洗って、生のままポリポリいただきます。

バブー
プチトマトくらいの大きさの、
赤紫にちょっと白い部分がある
細長いタイプが、最もメジャーなもの。

とはいえそれ以外にも、
真っ赤なまんまるのかぶや、
日本人が慣れ親しんでいる玉ねぎサイズの
白いまんまるのかぶ、黄色のかぶなど、
色々なかぶを売ってるよ。


▲こちらがちょっと大きめ。玉ねぎくらいの大きさの、日本でもいちばん見るタイプのかぶ。
 
プチトマトくらいの小さなサイズのかぶは、
とにかくポリポリカリカリ、
アペリティフのお酒のつまみなどに、
生のままいただくよ。
 
とのまりこ
フランスの食卓には
ものすごく頻繁に登場するラディッシュ。
ちょっぴり辛味もあって、
塩をつけて食べるだけで美味しいのです。
 
フランスではこのラディッシュに
十字の切り目を入れ、
そこにたっぷりバターを押し入れて、
美味しい塩を振っていただきます。
 
そう、このとき出てくる
意外すぎるアイテムが
「バター」です。



▲前菜のおつまみに頻繁に登場するラディッシュ。
フランスではこんな風におおきなバターの塊と岩塩が一緒になって出てきます。

 
バブー
フランス人の家庭を訪れて
アペロ(食前酒)のおつまみに
山盛りのラディッシュが出てくるときも、
レストランのおつまみで
ラディッシュを頼んだときも、
おおきな塊バターとともに出てくるんだ。

まりこちゃんも最初は「?!?!」って
不思議に思ったらしいけど、
実際食べてみたら、
これがめっちゃ合うんだって!



▲ラディッシュは十字に切り込みを入れ、そこにバターをたっぷり押し込んで塩をつけていただくのが定番。
ですが、お友達の家でおすすめされたのは、バターをたっぷり塗ったバゲットに縦半分に切ったラディッシュをのせて
パラパラ岩塩をかけるという食べ方。これもとっても美味しかった♪

とのまりこ
ちょっと辛みがあってさっぱりしたラディッシュと、
コクがあって濃厚なバターと、
そしてアクセントになる塩と。
3つの素材のハーモニー。
 
すぐにでも真似できるこのラディッシュバター、
ぜひみなさんにもやってみてほしい!

バブー
意外な組み合わせに
「えっ?!」って思うかもしれないけど、
「百聞は一見にしかず」ならぬ
「百聞は一食にしかず」?!
ぜひやってみてね♪
とっておきのバターと塩を使ってね!

 

 

 

 

 

 

 

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2025-05-13-TUE

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illustration:Jérôme Cointre