「すきっ歯は 『幸福の歯』?!」
月に1回くらいのペースで プチモンスター(6歳)の学校のクラスメイトの 誰かの家に集まって開催されるパーティー。
「とにかく日本食が大好き!」 というフランス人ばかりなので、 毎回ボクたちは何かしらアジアなご飯を持参。 みんなに試食してもらっているよ。 餃子、エビ春巻き、チヂミ、おにぎり、枝豆etc、 今まで色々持って行って、全て大絶賛。
今回は「肉だんご」と「だし巻き卵」と 「焼きそば」を試してみたんだけどね。 またまた大人にも子どもにも大好評だったよ。 出汁、醤油、みりん、酒、ニンニク、 しょうがなどで味付けする日本の家庭の味も 甘辛いソース焼きそばの味も。 みんなに受け入れられることを確認。
次はもうちょっと冒険して、 日本風のカレーにはどんな反応があるのか ちょっと試してみようかななんて思っているよ。
▲お弁当のおかずに入れるような肉だんごとだし巻き卵とトマトを串に刺したおつまみは フランス人に大好評。ちなみにみんな枝豆も大好き。 最近は普通のスーパーにも冷凍枝豆を売っているくらいフランスでも浸透しています。
さて、美味しいものを食べながら おしゃべりが止まらない女性陣。 この日の話題のひとつは、歯並びについて。
「Les dents du bonheur」 (レ・ダン・デュ・ボヌール) =「幸福(幸運)の歯」 を手に入れたいってことでした。
「幸福の歯」。 フランスでは「すきっ歯」のことをこう呼ぶのです。 すきっ歯ちゃん、歯と歯の間から 幸せが入ってくるのだそうです。
フランスの有名人でいうと ブリジット・バルドーや ヴァネッサ・パラディ、 ジェーン・バーキンなどは まさにこの「幸福の歯」の持ち主ですよね♪
▲先週末は息子のクラスメイトの家で朝ごはん&昼ごはんをかねたブランチ大会。 料理がとにかく苦手(しない)というママが 「買ってきたものだけ並べてやるから!」と宣言していたブランチ。 買ってきたものだけでもこんなに華やかに素敵になってしまうワクワクなテーブル。 こんなところにもフランス人のセンスを感じます♪
歯並びのことをとても重要視する、フランス。 すでに6歳のプチモンスター君のクラスにも 何人も矯正を始めている子がいて (まだ乳歯が何本かしか抜けていない状態で 何を矯正していくのだろうと思うのだけど、 この歳から始めることは珍しくないみたいだよ)、 ママたちのおしゃべりの話題でも 歯医者や矯正のことがあがることが多いんだ。
そして子どもと一緒に矯正をしている ママも何人かいて、 前歯にすきっ歯を作るか作らないかも 重要なポイントになっているらしいよ。 色々な有名人の写真を出しながら、 どのすきっ歯がいちばんセクシーかという 話を永遠にしているママたちなんだよね。
▲息子が通っているフランスの歯医者さんの様子。 フランスは、虫歯を治す歯医者さんと、矯正専門の歯医者さんが分かれていて、 最初間違えて、矯正歯科の予約を取って行ってしまい、 ここではないと怒られて帰ってきた苦い思い出もあります‥‥。
なぜ、すきっ歯があると幸福(幸運)なのかと フランスのサイトで調べてみると、 どうやらそれは19世紀のナポレオン時代に さかのぼるそう。
ナポレオン時代の戦争の場面で、 両手を使って重い銃を持たなくてはい兵士たち。 両手が塞がっているため、火薬を補充するのに 袋を歯で噛み切る必要があったけれど 歯並びがよくないと噛み切ることができないということで 招集除隊になったんだそう。 戦争に行かずにすむということで 「幸福の歯」と呼ばれるようになったそうです。
▲こちら、息子の通う歯医者さんのドクターの愛犬。 これ、治療室の中。 いつも遊んで遊んでとやってくる。 イヌが治療室にいるのもありなおフランスです(笑)。
すきっ歯がチャームポイントだととらえる国は フランスだけじゃないみたいだけど、 みなさんはどう思いますか?! ボクはすきっ歯って、愛嬌があって好きなんだよね。
さてみなさん、 今週13日(水)からは、 阪急うめだ本店での日本最大級の 「フランス展」が始まるよ! このイベントのために日本に帰国中の ボクの飼い主パパも毎日売り場に立つ予定だよ。 今年は『パリ』がテーマで、 13日(水)から25日(月)までの いつもの倍の長さで開催される大きな「フランス展」。 関西方面の方は、ぜひぜひ ボクたちファミリーがフランスで集めた 可愛い素敵な雑貨を探しに行ってみてね。
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