「ズル休みには、 高額の罰金や刑がある?!」
ボクたち家族のように、 日本国外に住む日本人。 「次はいつ日本に帰る予定?」 とか 「次の帰国の飛行機のチケットは買った?」 などはよく会話の中に登場する話。
子どもがいない大人だけだった時期や 3歳の義務教育の就学前だった時は、 安い日程を選んで帰ったりしていたけれど、 フランスの義務教育の3歳を過ぎてからは そうそう自由に好きな時に 帰ることはできなくなった。
フランスの学校がお休みの時期に合わせて チケットを探してみる。 それでもどうしても 数日前倒しにしたり後ろ倒しにしたりして 学校を数日間休ませてもらわなくてはいけない、 なんていうのは我が家も含め、 よくやらせてもらうあるある話です。
それどころか、フランス人だって、 バカンスの日程をちょっとずらした方が 安いから、移動もスムーズだから、 スキー場が空いているから、 なんていう理由で バカンスに入る数日前から 学校を休んでしまうなんていうのも よく見聞きする光景です。
バカンスに突入する前日や前々日は 学校の生徒数が一気に減ったなあなんて 思うこともしばしば。
いわゆる、『ずる休み』‥‥に なっちゃう欠席かな‥‥。 なんだけど、 義務教育中(3歳から16歳)の欠席は ちょっぴり気をつけなくてはいけないんだよ。
なぜなら、正当な理由ない無断欠席や 嘘の理由での欠席が見つかった場合、 135ユーロ(約21,500円)の罰金が 課せられるかもしれないから!
さらにさらに、正当な理由なき無断欠席が 続いたりして、子どもが巻き添えになり、 著しく教育機会が失われていると 判断されてしまうと、 禁錮2年間、 もしくは30,000ユーロ(約477万円)の 罰金になる可能性があるんだって!
もちろんこれは、よっぽどひどい場合を 想定しての法律だと思いますし、 ちょっと早めにバカンスに出発してしまったり、 ズル休みをしてスキーに行ってしまっても 先生に小言を言われて嫌な顔をされるくらいで、 実際に罰金になった人というのは 見たことはありませんが まじめな性格だったりするとちょっとドキドキ。 「教育委員会から手紙とか来ちゃうのかな?!」 「休んだ日数分罰金になるのかな?!」 なんて話になったりしています。
学校を休んでもいい理由として挙げられているのは 「病気」、「葬式や結婚式などの家族の公式行事」、 「通学中の事故など」、 「バカンス以外の時に学校にこないと認められた 特別な理由がある場合」 などと書かれているよ。
さて、先週からマイナスの気温が続いている 寒い寒いパリ。 今週いっぱいもマイナスの数字ばかり並んでいるよ。 ボクはそんな寒い中でも元気いっぱい。 お散歩大好きで駆け回っているけれど、 パリっこたちは分厚いダウンジャケットの 前を合わせて、縮こまるようにして歩いているよ。
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「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2024-01-16-TUE