「パリ全体で 徹夜するイベント?!」
パリでは今週末、 「Nuit Blanche」(ニュイ・ブランシュ)という イベントが開催されるよ。 「Nuit」(ニュイ)はフランス語で「夜」。 「Blanche」(ブランシュ)は「白」という意味。 (これは女性形。男性形は「Blanc」ブラン)
「白い夜」?! という今回で20回目を迎えるこのイベント。 毎年10月の最初の週末に開催されるんだけどね。 一体何なんだろう?!
直訳すると「白い夜」という意味を持つ 「ニュイ・ブランシュ」ですが、 これ、フランス語で「眠れない夜」「徹夜」という 意味もあるんだそう。
『Faire une nuit blanche』 (直訳すると「白い夜をする」)=「徹夜する」 Passer une nuit blanche 「眠れぬ夜を過ごす」 なんていうように使われます。
「白い夜をする」で「徹夜する」 って面白い表現だよね。
だから「ニュイ・ブランシュ」という 毎年恒例のこのイベントは、 夜通し楽しむというイベント。
パリの街角にアートが出現して ライトアップされたり、 美術館が夜間に無料で解放されたり、 コンサートなどのイベントが開催されたりします。 この日はメトロも夜遅くまで動き、 パリ市全体でイベントを盛りあげます。 (ちなみに、以前は無料で夜通しメトロが 動いていたりもしましたが、 今年はコロナの影響で 有料で夜中の2時までのようです。)
そういえば、パリに来た当初、 まだ20代で徹夜も平気だった若かりし頃、 「ニュイ・ブランシュ」の日には友人たちと 夜遅くに待ち合わせて、 いつにも増してライトアップが美しいパリの街を 歩いて飲んでおしゃべりして、 夜通しイベントを楽しんだのを思い出します。 すっかり「白い夜」ができなくなってしまった 最近ですが‥‥。
▲パリ市のサイトには、数え切れないほどのイベントの紹介が。 ニュースで見た方も多いのではないかと思いますが、 凱旋門をラッピングするプロジェクトも紹介されています↑。 ライトアップを見にいかなくては!
この時期になると「Nuit Blanche」と書かれた ポスターとかを見かけるのは、 そんなイベントのためなんだ。 「白い夜」で「徹夜」。 機会があったら使ってみてね!
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2021-09-28-TUE