突然ですが、
パリには網戸がないんだよ。

「網戸がないからこんなに毎日
　掃除しても掃除してもホコリがたまるんだ〜。
　網戸って、そういう意味の
　働きもあったに違いな〜いっ！」

って１日に何回も
ホコリ取りワイパーを振り回して
棚の上、パソコン周り、デスク周り‥‥etc
のホコリと格闘する
ボクの飼い主まりこちゃん達。

どちらかといえば（いえ、かなり）
お掃除分野が苦手な私ですが、
我が家には「掃除をすること」が
趣味の一つと言っても過言ではない
素晴らしい旦那様がおりまして。
朝起きたらクイックルワイパーや
掃除機が活躍しているような家なのに、
それでも毎日毎日、あらゆるところに
ホコリが積もっていくのです。

日本に比べたら道路自体がゴミでいっぱいで
綺麗じゃなくて、なんとなく街全体が
土っぽさとかホコリっぽさを感じるし、
カラッと湿気がない分余計に
チリやホコリが舞いやすい世界では
あるのかなと納得してはいるのですが、
そんなところにいるからこそ、
あの網戸があったら‥‥って網戸の
威力ってものを実感したりするのです。

網戸の働きなんて
日本にいるときは考えもしなかったけれど。
年末の大掃除の時にあれだけ
黒い汁が出てくるということは、
それだけホコリやチリを
キャッチしているということよね‥‥。

春を感じるポカポカ日和が増えてきたこの季節、
1日中窓を開け放ったまま過ごせることが
多くなる最高の季節で、
みんなはご機嫌なんだけど、
ホコリとの格闘は激しくなるばかり。

パリの一般家庭には、
クーラーがないのが普通なので
（ここ数年たまにある猛暑日などのおかげで、
　クーラーを導入するお店などは増えてはきたけれど
　基本的にパリの気候はクーラーなし。
　だから一般家庭にクーラーはないのです）
春から夏の過ごしやすい季節は、
昼も夜も窓を開けっ放しにして
過ごすことになるからね。

ちなみに、窓を開け放っているということは、
虫たちなどもどんどん入ってきます。
ハエとか、ミツバチとか、てんとう虫とか‥‥。
とくに夜は明かりに集まってくるので
電器周りの掃除をすると、
虫さんたちの死骸がいっぱい‥‥。

網戸があったらな〜なんて思いつつ、
網戸があったらあったで、
この美しいパリの街並みの景観が
ちょっと失われてしまうだろうななんて思ったりも。

ブリコラージュ（＝DIY）大国フランスの、
ホームセンターなどには網戸パーツも
売っているみたいだけど、
今のところパリでは網戸を装着している家に
遭遇していません。
地方の田舎の建物全部が蔦に覆われているような
シャトーホテルの部屋の窓では
たまにお目にかかったりするけれど。

ボク的には窓が空いていたら
好きな時に外の匂いをクンクンかいで、
好きな時にベランダで日向ぼっこできるから、
網戸がなくてよかった♪
なんて思うんだけどさ。
たまに入り込んでくる１匹のハエの飛ぶ音と
一晩中格闘したりなんてこともあって、
いい面も悪い面もどっちもどっちなんだ。

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