「遺伝子調査が 流行中?!」
3月、日本は年度末。 卒業シーズンだね。 パリでもボクの弟分、プチモンスターが 週1回だけ日本語や日本文化を学ぶために通っている 日本の幼稚園の卒園式&発表会があって、 卒業証書授与とか、発表会で歌って踊ってとか、 ザ・ジャパンな学校行事に参加して来たよ!
※パリにも日本の幼稚園や保育園のような施設が 数か所あるんだよ。 駐在員で滞在している家のお子さんなどは 毎日日本の幼稚園に通ったりするけれど、 現地校に通う日本人やハーフの子は 補習校のひとつとして選択して 通う子もいるんだ。
▲発表会。
▲卒園式。
さてさて、話変わりますが、 ここ数年、フランスでは自分のルーツを調べる DNA検査キットのようなものが 流行っているんだよ!
フランス人の友達や、ハーフの友達に、 ルーツ調べの話を聞いたことがあったのですが、 つい先日、この「ほぼ日」の連載を毎週読んでくれて 何か話のネタになりそうなことがあったら すぐ声をかけてくれるパリ在住の友人からも、 「今、私の周りですごく流行ってます。 ほぼ日にぜひ書いてください!」 って連絡をもらったのでした♪
私たちの国、日本は、 島国ということもあってか 偏りがあるようで、大和民族がほとんど。 残りわずかに琉球やアイヌの民族の ルーツが混じっているそうです。
一方陸続きで多民族国家のヨーロッパでは、 自分達も把握しきれないほどあちこちからの ルーツが混じっているそうで、 DNAキットでのルーツ調べが すごく流行っているのです。 このルーツ調べの市場は 今もまだ年々拡大しているのだとか。
例えばフランスでよくきくのが 「My Heritage」という会社。 59ユーロ(今現在のセール中の値段・約7,600円) のキットを注文して送り返すと、 自分の民族的ルーツがわかるんだ。
中に入っている綿棒のようなもので、 左右の頬の内側をゴシゴシして、 液体の入った容器に入れて 返送するシステムだよ。
▲DNAキット。
自分の祖先がどこから来て、 どこにルーツがあるのか、 民族的なルーツの割合や祖先のことがわかるので、 様々なルーツが混ざっている可能性が多い 欧米の人はやりがい(?!)もあるようです。 検査結果を見るドキドキもいっぱいだそうで ちょっぴり羨ましい。
バレンタインの時期に合わせて プロモーション価格で販売されたりと、 人にキットをプレゼントするのも 流行っているそうです。
家系図の作成サービスもあって、 (あるサービス以上は有料制) DNA検査をした人同士でのマッチングで 世界にいる遠い親戚が判明したり、 マッチングした人には(相手の同意があれば) コンタクトを取ることも可能なんだそう。 「100%日本人」というおもしろみのない 結果が出てしまいそうではありますが、 いつかやってみたいなと思っています。
▲フランス人が検査をした結果の、ルーツのパーセンテージ。
フランスで流行っているのは 「My Heritage」という会社ですが、 他にも「23 and Me」や「LivingDNA」など 検査の詳細が違う会社がいくつかあるみたいだから、 もし興味がある人はちゃんと調べてから 選んでみてね! (両親から受け継ぐ常染色体DNAだけをみるものと、 ミトコンドリアDNAとY染色体DNAまで 調べるものとか、細かいことが違うみたいだよ!)
ボクたちも実際にやってみたら また報告するね! イヌも検査してもらえるのかな‥‥?!
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※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2022-03-15-TUE