#
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


6 4 1

「ハンバーグは
肉を焼いただけ?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
6 4 1
「ハンバーグは肉を焼いただけ?!」

バブー

今週と来週は2週間の秋のバカンス。
9月に新年度が始まったばかりですが
バカンス大国のおフランス、
またもやバカンスに突入しているよ。

さて、今日は子どもたちが大好きな
おいしいごはんのお話だよ。
子どもたちが大好きなメニューのひとつ、
それは「ハンバーグ」。
日本でも好きなものを聞いたら
きっとたくさんの子どもたちが
挙げるだろう定番メニューだよね。


▲これがフランスでいう「ハンバーグ」、「ステク・アシェ」(直訳すればひき肉ステーキ)。
シンプルにひき肉を焼いただけ! 肉肉しくてとてもおいしい。

とのまりこ
それぞれちょっと違う各家庭の味。
お弁当に入っているハンバーグ。
お子様ランチにのっている定番も
ハンバーグ。
もちろん大人だって大好き
ジューシーなハンバーグに
煮込みハンバーグetc...

日本でもフランスでも人気者の
「ハンバーグ」ですが
フランスの「ハンバーグ」は
日本のそれとだいぶ違います。


▲どこのレストランに行ってもお子様メニューの定番は
こちら「ステク・フリット」(=ハンバーグ&フライドポテト)。
「野菜がないじゃん‥‥」(汗)というのはフランスあるある。
もう慣れましたが、日本のお子様ランチの栄養も考えられたメニュー構成を見ると
いつもびっくりします。

バブー
フランスでいう「ハンバーグ」はね、
正確には
「Steak haché」(ステク・アシェ)
辞書やガイドブックなど
日本語では「ハンバーグ・ステーキ」と
訳されることが多いけど、
直訳すると「ひき肉ステーキ」。
その名の通り、ひき肉をそのまま
ハンバーグの形にして焼いたもの!
日本みたいににんじんと玉ねぎを炒めて
肉と混ぜて捏ねて丸くして‥‥、
なんて手が込んだものではないんだ。


▲こちらスーパーのお肉コーナー。
牛肉コーナーには必ず「ステク・アシェ」
(ハンバーグ型になってそのまま焼けばいいひき肉)がずらりと並んでます。

とのまりこ
日本の「ハンバーグ」が
ものすご〜く手間がかかっているものに
見えてくる『肉焼いただけ!』の
フランス風ハンバーグですが、
これが肉肉しくてとても美味しい♪

子どもだけならず、大人たちも大好き。
どこのカフェ・ビストロなどでもある
超ど定番メニューだし、
スーパーの肉コーナーにもそのまま
焼けばいいだけのものを売っているし、
学校の給食でもしょっちゅう登場するし、
レストランで「お子様メニュー」と言ったら
まず1番手はこの
ステク・アシェ+フライドポテトの
セットメニューです。


▲子どもメニューの時だって、ちゃんと焼き加減を聞かれるステク・アシェ。
子どもには「ビアン・キュイ」(=ウェルダン)を頼むことが多いですが
このくらい中が赤い状態で出てくることもしばしば。
そんなのももちろんへっちゃら。おいしくいただきます♪

バブー
ひき肉を楕円形にして焼いただけじゃん!
なんて侮るなかれ。
レア・ミディアムなど焼き加減も
ちゃんと注文するようになっているし
(つまりレアでも食べられる肉)、
立派な肉料理なんだよ♪

ちなみに付け合わせは
ほぼ100%フライドポテト!!

サラダもチョイスできるようになってたりするけど、
大人にも子どもにも人気があるのは
やっぱりフライドポテトだよね。
「ステク・アシェ、フリット」
=「ハンバーグステーキ&フライドポテト」
っていうのが魔法の合言葉のように
連なって出てくる組み合わせなんだよ。

フランスにくる機械があったら、
みなさんもぜひ、フランスのハンバーグ
「ステク・アシェ、フリット」
を注文してみてね!

 

 

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2024-10-22-TUE

まえへ
トップへ
つぎへ
illustration:Jérôme Cointre