「フランス人夫婦は 親でもずっと、 男と女?!」
ちょうど1年前ほどの「パリこれ!」で、 フランス人のおじいちゃん&おばあちゃん達は、 「Papi」(パピー)と「Mamie」(マミー)という 「おじいちゃん」と「おばあちゃん」をさす言い方で 呼ばれるのはちょっと嫌がるよ。 っていう話をしたよね。
この呼び方が許されるのは孫からで、 たとえば、わたしの友達の子供達にとっての おじいちゃん&おばあちゃんなら、 私までおふたりを 「おじいちゃん」「おばあちゃん」って 呼び方で呼んだら、かなり嫌がられます!
「じいじ」「ばあば」なんてとんでもない! むしろ「やすこ〜」「ひろし〜」って感じで 名前で呼んでほしいってことです。
ほんとうは孫にすら 「おじいちゃん」「おばあちゃん」ではなく、 むしろ名前で呼んでもらいたいと 思っているくらいというのだから、 孫と関係のない人からは 当然名前で呼んでもらいたいと思っていて、 友人の実家に遊びに行った時なんかは けっこう毎度気をつかうのです。
ついつい一緒になって 「おじいちゃん♪」「おばあちゃん♪」 なんて呼んでしまうけれど‥‥。
そのつながりで、今日は 「パパ」と「ママ」編にも 共通の法則が、というお話。
日本じゃついつい 「まりこちゃんママ〜」「バブー君パパ〜」 なんて、 子供の名前をつけて 「◯◯ママ」「△△パパ」と 呼んでしまいがちだけど、 これ、フランスじゃ絶対にありえません。
友達同士でも。 夫婦同士でも。
絶対にありえません。
「パパ」「ママ」なのは その子供から見た時であって、 あくまでもそれ以外から見た場合は 「まりこ」「ふじこ」「さぶろー」「いちろー」 ‥‥‥etc と、それぞれの名前を持った男と女。
「家族」になってしまう日本とは違い、 「パパ」「ママ」は あくまでも子供から見た立場。 夫婦の間はいつまでも男と女の中である。 だからお互いのことは 「パパ」と「ママ」とは呼びません。 「まりこー」「バブー」と名前で呼び合うのです。
フランスにいると、 自然とこの法則が身についているまりこちゃん。 だけど日本に滞在中は、 当たり前のように 「◯◯ちゃんママ」なんて呼び方をしているのに ふとこの間の帰国中に、気づいたんだって。
「うちのパパはね‥‥」って言い方をされて 普通に受け入れていることに、 「はっ」と気づいたんだって!
「パパ」「ママ」という家族の関係ではなく いつまでも、 「男」と「女」の関係でいることを大切とする フランス。
家庭内での「パパ」と「ママ」の使い方にも 大きな違いが出てくるのが おもしろい文化の違いだよね!
2015-04-28-TUE