バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


5 7 3

「フライドポテトを
持っている、とは?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
5 7 3
「フライドポテトを持っている、とは?!」

バブー

みなさん暑くなってきたけれど
調子はどうですか?!

ボクの相棒プチモンスターの
幼稚園のクラスメイトのママたちと
毎朝校門の前でかわす挨拶。
さっきね、ひとりのママが
「J’ai la frite ce matin!!」
(ジェ・ラ・フリット・ス・マタン)
=「今朝はフライドポテト持ってる!」
って言ってたよ。

旦那さんが週末から海外出張で10日間不在。
子どもたちだけとの穏やかな時間を過ごして
ほんと〜に楽だわ!!
という会話からの
「フライドポテト」だったよ(笑)


▲みなさん今日はどんな調子?!「フリット持ってる?!」
ボクは今日も絶好調。「フリット持ってるよ♪」

とのまりこ
この
「フリット(=フライドポテト)を持っている」、
「元気がいい・調子がいい」時に
使われるフランス語の表現なのです。

もともとは、フリットの代わりに
「patate」(パタットゥ)=「いも・さつまいも」
で使われていたという言い方。

いもの丸々した姿形が
エネルギーを与えるイメージから
そんな意味として使われていたそうで、
フライドポテトが世の中に浸透してから
(1970年代以降)は、
「いも」の代わりに「フライドポテト」を
使う方が主流になったのだそう。


▲ハンバーガー、肉料理の付け合わせといえばもうこれ! フリット!
フランス語では「フライドポテト」のことを「フリット」と言います。


▲これは蚤の市の大きなイベントでの休憩中。イベントでもホットドッグとフリット。
これが超定番のあるあるメニュー。子どもはフリットがあれば幸せ♪

バブー
「フリット」=「フライドポテト」は
大人も子どもも大好きな、
フランスでは超〜お馴染みの食べ物。
ファストフードだけじゃなく、
肉料理の添え物として「フリット」が
あることがとても多いし、
レストランの子どもメニューでも
ほぼ100%と言っていいほど
「フリット」がついてくるよ。

「フリット」か「サラダ」を
選べる場合も多いけど
子どもはみんな「フリット」を選ぶよね(笑)♪

前にも「りんご」や「メロン」を使った
フランス語の表現を紹介したけれど、
食べ物を使った言い回しが多くて面白いよね。
なんとなくイメージしやすくて覚えやすいから
フランス語もどんどん覚えられるでしょ?!



▲ちなみに、フランスでは、マルシェ(市場)などに、じゃがいも専門店が出るほど
いろいろな種類があります。料理によって使い分けます♪

「フライドポテト持っている」
よかったらみんなも使ってみてね!
「今日はなかなかフライドポテトだな〜。」
なんて表現、
日本でも広がっていかないかなあ‥‥。

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2023-07-04-TUE

まえへ
トップへ
つぎへ
illustration:Jérôme Cointre