「道にホタテのマークが 埋め込まれている?!」
フランスは先週 5連休のミニバカンスだったよ。 水曜日と木曜日が祝日だったのだけど、ついでに 週末との間に挟まれた金曜日も休みにしてしまって 『ポン』(=橋)と呼ばれる連休にしてしまう技。 本当にお休みが大好きな国です♪
みんなが小旅行に出かける中、 パリに居残っていたボクたちは 「インベーダー」探しをしながら パリを毎日1万歩以上ずつ歩き回ったよ! (インベーダー探しについては 以前書いたコラムを参考にしてね!)
▲毎日1万歩以上パリのあちこちを歩き回ってインベーダーを探しているよ。 ボクたちただいま集めた数は431個。 でもなんと、パリには1502個(2024年5月12日現在)もインベーダーがあって、 道のりはまだまだ長い!
インベーダー探しという目的を持って歩くと いつもは立ち寄らないパリのエリアを歩いたり 通ったことのない道に入ってみたり 新しい発見がたくさんあり、 大人もとっても楽しい♪ そんな中、先週歩いた道には たくさんの「ホタテ」が埋め込まれてました。
ついつい嬉しくなって、 次も、次も、とまさに導かれるように 「ホタテ」をなぞって歩きたくなるこれ、 キリスト教の聖地であるスペインの サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を 示すシンボルなんです。
▲歩いていると見つかるサンジャック(=ホタテ)のマーク。 これ、みたことある方いるかな?!
▲これ見つけるとちょっと嬉しくなっちゃうよね! ついついこの先も探してたどっていきたくなっちゃう。
キリスト教の聖地である スペイン北西部を目指す巡礼路で、 1000年以上の歴史をもつよ。 きっと聞いたことがある方が多いよね。 フランス語では 「サンジャックの道」(=ホタテの道) と呼ばれていることからもわかるように、 中世からサンティアゴ巡礼の シンボルとなっているのがホタテ貝なんだ。
▲ほ〜らまたここにもあった!
スペインに向かって、フランス国内には 巡礼の中心地であった都市を拠点として 4つの道がピレネー山脈に向かっているのですが、 パリから出発するのが「トゥールの道」と呼ばれる 約1,731キロメートルの道。
私たちがパリ歩きをしながら見つけたのは、 この「トゥールの道」を示すシンボルの ホタテだったのです。
▲これがパリの中心地「シャトレ」にあるサンジャックの塔。 ここを出発点にして「トゥールの道」と呼ばれる巡礼路が始まります。
この広いパリで、巡礼地のシンボルである 「ホタテ(=サンジャック)」に出会うと ちょっと嬉しくなるよね!
パリの中心エリア「シャトレ」に聳え立つ ゴシック様式の塔が巡礼路「トゥールの道」の 出発点なんだけど、これがまさに 「サンジャックの塔」っていう名前なんだよ。
パリでホタテ貝を見つけたら、 ちょっと立ち止まってその前後のホタテ貝も 探してみてね!
Manfred Zentgraf, Volkach, Germany, CC BY-SA 2.5, ウィキメディア・コモンズ経由で
*とのまりこさんの新刊が出版されました*
「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2024-05-14-TUE