「だまし絵アートが すごい?!」
フランスってね、街のあちこちで 『Trompe-l’oeil』(トロンプルイユ)って呼ばれる 「だまし絵」アートが見つかるんだよ。
実際には存在しない風景や人物や窓などを描いて まるでそこに本物があるように錯覚させる トリックアートだよ。
▲これはパリの我が家のすぐそばにる「だまし絵」。 壁に窓や人が描かれているこの建物は公立の幼稚園の建物。
パリにももちろんあるんだけど、 フランス国内で 「だまし絵」でいちばん有名な街は 実はパリじゃなくて「リヨン」なんだよ!
▲これがリヨンで最も有名な「だまし絵」のひとつ「Le murs des Canuts」。 これ、アパートもお店も全部が全部「だまし絵」ですよー
▲かなり近づいても本物にしか見えませんが‥‥。 手前のベンチに座る2人と、左端の赤いバッグを持っているマダム以外は全部「だまし絵」なのです。
フランス第2の都市、 そしてグルメの街として有名なリヨンは きっと聞いたことがある方が多いですよね?!
▲さらに近づくとこんな感じ。ここまで近づいてもリアルすぎてびっくりなほど。 特に地上階部分の商店や銀行なんて、本物にしか見えない‥‥。
この時期は、 日本のシルバーウィークなどと 重なることもあり、いつもなら ものすご〜くフランスへの観光客ブームの 時期なのですが、 今年はまだまだ旅行客はなし。
▲ちなみに、所々にある小さな黒い四角い部分がこの建物の本物の窓部分。
▲元々はこんな何もなかった殺風景な建物の壁。なんて楽しいアートでしょう♪
もうかれこれ2年近くこんな状態なので、 日本には帰れないし、 日本からのお客様も迎えられないし、 寂しいなあという気持ちがつのっており・・・。 お客様たちをご案内した過去の旅を思い出しながら 今日はフランスの素敵な「だまし絵」アートの ことをお届けしました♪
▲こちらもリヨン名物の「だまし絵」のひとつ。 これもぜ〜んぶ、地上階の左から2つ目くらいのちょっと明かりがついているところだけが この「だまし絵」の説明が飾ってある部屋で本物。
▲リヨン出身の「星の王子さま」の作者でもあるサンテグジュペリと星の王子さまの姿も。
こんなに歴史的建造物ばかりなのに、 壁にアートすることは許されて、 (どうやって許可を取るのかとか 詳しい基準は知らないんだけどね。) 古いものと新しいアートが混在しているのって とっても素敵なことだよね?!
▲この建物の「だまし絵」には有名人がたくさん隠れていて、 番号とともに解説表が展示されています。 本当にずーっと眺めていられる楽しいアート。
「だまし絵」や壁アートだけを見る 観光デーを作っても、 じゅうぶん1日楽しめるほど、 フランスには素敵な作品が多いよ!
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2021-10-05-TUE