なんと今日の「パリこれ！」は600回目。
また記念すべき数字に達成して、
みなさんへの感謝いっぱいのボクたちです。
いつも「パリこれ！」を読んでくれて
どうもありがとうございます。

▲今日はこのコラム「パリこれ！」の600回記念。
みなさんいつも本当にありがとうございます♪

先週はスキーバカンス中だったボクたちが
山の上で食べているご飯を紹介したのだけど、
今日ももうひとつ、フランスのアルプス、
山の上のご飯といえばの「超・ど定番」の
おいしいものを紹介させてください。
パリではほとんど食べる機会はないけれど、
アルプスの山の方に行くと
どこに行っても遭遇するものだよ！

こちら、「crozets」（クロゼ）というパスタ。
フランスの南東部、イタリアと国境を接する
サヴォワ地方（つまりアルプスの地域）のパスタ。
５mm角くらいの、小さくて正方形で
ぺったんこのパスタです。

▲初めてこのパスタを知ったのは
2021年の暮れに初めてスキーバカンスでアルプスの山に行った時。
山小屋レストランで地元の伝統料理としていただきました。

まるでおもちゃのパーツのようで、
並べて遊びたくなってしまうような小さなパスタ。
（私はこれを見るたびに、
日本の小学１年生の必需品、
同じ大きさの小さなパーツがたくさんの
『さんすうセット』を思い出します（笑））

▲こちらがフランスのサヴォワ地方のパスタ「クロゼ」。
パスタ自体はパリのスーパーなどにも並んでいるけれど、
料理を知るまで買ったことのなかったもの。
手のひらの上に載せるとその小ささがわかるかな？！

小さな四角いパスタ「クロゼ」。
小麦粉から作られるプレーン味を筆頭に、
キノコ風味、クルミ風味、
そしてそば粉バージョンなどがあるよ。

これで作る代表的な料理が
アルプスの山の上に行くと
毎日のように見かけることになる、
「croziflette」（クロジフレット）という料理なんだ。

▲これがフランスアルプスの山の方に行くと超ど定番の伝統料理、
四角い小さなパスタ「クロゼ」を使った「クロジフレット」。
これは「ナチュラル」と「キノコ風味」の２種類を混ぜて作ってくれたもの。
２種類以上を混ぜるとさらに美味しさアップなんだそう。

玉ねぎとベーコンを炒めて塩・胡椒。
ゆでたパスタ（クロゼ）とクリームを混ぜ、
耐熱容器に入れて、上にサヴォワ地方のチーズである
「reblochon」（ルブルション）をたっぷり敷き詰め、
オーブンで焼いたもの。
日本人的感覚で言うと
「マカロニグラタン」に近いかも？！

▲これが四角いミニパスタ「クロゼ」を使った伝統料理「クロジフレット」の上に敷き詰める
定番チーズ「ルブロション」。これもサヴォワ地方の名物チーズ。

ちなみにここで使うクリームは、
「クレーム・フレッシュ」というものが使われます。
フランスではどこにでも売っている
酸味のあるクリーム。
生クリームではなく、
サワークリームに近いものです。
もし日本で作ることがあるようだったら、
サワークリームを使うか、
サワークリームと生クリームを
混ぜたものを使ってみてくださいね♪

ボクたちの友人は、１日目はこの伝統的なレシピを、
２日目は余ったものを使って
上にさらにシポラタ（＝豚の粗挽き生ソーセージ）を
並べて焼いたものを作ってくれたよ。

他にも、サーモンとほうれん草の組み合わせも鉄板で、
美味しそう、なんて盛り上がった！
この四角い小さなパスタは
クリーミーなものと合うので
ポタージュにも入れたりするんだって。

逆に、いつものパスタの代わりに
クリームの入らないものに使ってみたら、
ボソボソパラパラすぎていまいち、なんて
失敗したこともあるよ。

どの国も同じだけど、
自分が普段住んでいる場所とは違う地方に行くと、
今までは知らなかった、
でもそこでは超ど定番という料理に出会うのが
楽しいポイントだよね。

まだまだ知らないフランスの料理、
一体どのくらいあるんだろう？！
ボクたち食いしん坊ファミリー、今年も
フランスのおいしいものをいっぱい見つけたいな。

▲南仏に住み、このスキー場にもアパートを持つフランス人の友人。
アルプスの山ならではの料理を次々に教えてくれたり作ってくれたり。

▲前の日に余った「クロジフレット」に
フランスの生ソーセージ「シポラタ」（このソーセージもフランスの超定番）を
載せて友人が作ってくれたバージョン。これもとっても美味しかった！

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