バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「一週間のはじまりは、
 ゆっくりと?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「一週間のはじまりは、
 ゆっくりと?!」

バブー

仕事や学校がある日と、
リラックスして過ごす休日と。

24時間街の明かりが消えない日本と違って、
毎日の生活の中で
オンとオフの違いをハッキリ感じるフランス。

日曜日のパリがどこもかしこも
のんびり静かなのはもちろんなんだけど。
もうひとつ、
日曜日をそのまま引きずったような
雰囲気を感じるのが、パリの月曜日の午前中。

新しい週が始まる『週明け感』とともに
日曜日の雰囲気をそのまま引きずる
『のんびり』感が混在する曜日なんだよ。

とのまりこ

学校や会社はもちろん月曜日に始まるけれど、
月曜日の午前中にバブーの散歩をしていると、
なんだか街中がまだ半分動き始めていない。

そう、それもそのはず。
パリのお店のかなり多くが
月曜日は午後から営業というパターンが多いのです。

バブー
ちなみに、今日の写真でいうと
『Lundi』というのが『月曜日』をさすよ。
みんな『Lundi』の営業時間を見てみてね!


▲ちなみに一週間の表記は、
 Lundi=月曜日、Mardi=火曜日、
 Mercredi=水曜日、Jeudi=木曜日、
 Vendredi=金曜日、Samedi=土曜日、
 Dimanche=日曜日。

とのまりこ
『かなり多くのお店』というのは例えば
「靴屋」「文房具屋」「洋服屋」
「不動産屋」「保険屋」
「インテリアショップ」「雑貨屋」
などなど。

食品関係のお店は、午前中おやすみどころか
そもそも月曜日が定休日というお店がほとんど。
これは中央卸売市場が月曜日お休みのため、
仕入れがなくて月曜日を定休日にということで
しょうがない。

だからパリのビストロも「日・月休み」という
ところがほとんどなのだけど。

でも、食品関係の中でも、
「ワイン屋」「チョコレート屋」「乾物屋」
なんていうのは仕入れも関係ないわけだし、
「雑貨屋」「不動産屋」「靴屋」etc
だってもっともっと関係ない。
そもそも午後から営業っていうのは
仕入れとは関係ないはずですしね。

バブー
というわけで、
月曜日午後から営業が多いのはやっぱり、
「週明けは、いきなり朝からがんばれない」
からなのかな?!

こうして、
日によって営業時間が違うから。
そしてお昼休みも閉めるお店が多いから。
1週間の営業時間をお店の入り口に
掲げているお店が多いんだよ。

日本って「毎日朝から夜まで営業」が
通常スタイルだから、
こんなにどこのお店も営業時間を
入り口に掲げているってあまり見ないよね?!

とのまりこ
私が小学校の頃、
『24時間戦えますか』
というCMソングがあったけれど。

『24時間もちろん戦えない戦えない』
むしろ
『24時間、いや24日間休みたい』
的なおフランス。

営業時間も無理しません。
お昼休みも1時間半が標準です。
(1時間だけのところとかを見つけると
 「おっ、がんばってるね♪」なんて
 思ってしまうくらい。)

バブー
ボクはこの、
ちょっとのんびりムードから始まる
まだまだ動き出してない月曜日の
午前中のお散歩、けっこう好きだよ。

1週間始まっちゃったけど、
「しゃき〜ん!」
じゃなくて週末のお休みから
「のっそりゆっくり」みたいなね。

パリの街歩きをするときは、
月曜日の午前中も
お店は開いていないかもしれない、
って頭の片隅に置いておくと便利です♪

 


※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

 

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2016-09-27-TUE


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illustration:Jérôme Cointre