バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリのアパルトマンに
かならずあるものって?」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「パリのアパルトマンに
かならずあるものって?」

バブー

パリで誰かの家に遊びに行く時、
誰かがボクの家に遊びに来る時、
必ずやり取りされる言葉。

それは
「コード教えてね〜。」
「コード送っておいて〜!」
ということ。

とのまりこ

この『コード』、
パリのアパルトマンにはほぼ必ずついていて、
番号を知らないと入れないようになっています。

通りに面した建物のメインのドアに大抵ひとつ。
そして建物に入ってからの入口にも
別の2つ目のコードがあったり。

いくつかの棟に分かれているようなアパルトマンは、
各棟の入口に別々のコードがついてます。


▲アパートの入り口のドア横にコードを押すところが。

バブー
数字だけ、もしくは
数字とA、Bの組み合わせ。
大体4桁から6桁。

荷物を送る時には
このコードも正確に書いておかないと、
ただでさえ無事に届かないことが多いこの国で、
荷物の行方不明率が高まるんだよね‥‥。
(だからコードが変わった時は
日本の家族にも必ず伝えるようにしてるよ)

とのまりこ
犯罪防止のためにも、
定期的にこのコード番号は変わります。

私はすぐに「語呂合わせ」の言葉を考えて
覚えるようにしたりするのですが、
4桁から6桁の「コード」を
2つ覚えているのはけっこう大変だったり‥‥。

コードを忘れてしまって
誰か住人が出入りするまで
建物の外に締め出されてしまっている
同じアパルトマンに住むおばあちゃん、
1ヶ月に何度も遭遇したりします。

バブー
おばあちゃん、
杖にコードを書いて貼ってあるのも
忘れちゃったりするみたいなんだよね‥‥。

建物の入口で途方にくれている時に
ボクがお散歩に出て行くと、
いつも以上に喜んでかわいがってくれるよ。


▲住人の名前を押すパターンもあり。


▲住人はバッジをかざすと開けられる場合もあるが、
 バッジを使っていると余計コードを忘れやすくなったりする

とのまりこ
ちなみにもうひとつ、
パリのアパルトマン特有のもの。
それは自動タイマー式の電気。

アパルトマンの入口や廊下、
階段の各階などにボタンがあって、
これを押すと一定時間(1分とか?)だけ
電気がつくのです。

階段をあがりながら、
途中で消えてしまったら
またボタンを押す。

これ、知らないと真っ暗闇の中
スーツケースをゴロゴロしながら
階段をのぼるはめになったり、
途中で電気が消えて大パニックになったりします。

ボタンも誰かの家の呼び鈴じゃないかと
紛らわしくてちょっとドキドキするのですが、
電気のボタンには大抵
うっすらと暗闇でも見えるように
明かりがついているので、それが目印。

この一定時間で消える方式の電気。
古い老舗のカフェのトイレなんかも
この方式だったりするので、
前の人の電気がついた状態でトイレに入って、
用を足している間に真っ暗になって
大パニック、というのもよく聞く話です。
そんな時はどこかうっすら明かりがついている
ボタンを探してみてくださいね。
必ずまた電気はつくはず!

とはいえ、わかっていても
毎回若干パニックになるトイレの中。
トイレくらいはタイマーじゃなくて
自分の意思でスイッチオン・オフできる
電気であってくれ‥‥
と思ったりもしてしまいます。

バブー
ほぼ日は19歳のお誕生日だね。
Joyeux Anniversaire!!
お誕生日おめでとう!!

ほぼ日アプリもできたし、
京都にTOBICHIもできたし。
これからもますますワクワクすることが
増えそうなほぼ日。
ボクたちも応援しています!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

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2017-06-06-TUE


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illustration:Jérôme Cointre