「キャンプ場に一週間、は 当たり前?!」
日本はゴールデンウィークが終わって 通常モードに入ったところだよね?! 今年はパリも日本と同じ時期に イースターのバカンスだったから、 先週の日曜日で2週間のバカンスが終わり 通常モードに入っているところだよ!
※「今年はパリも‥‥」というのはね、 このコラムでも何度か説明しているように フランスは秋のバカンスや春のバカンス、 バカンス先や道路が混雑しないように 全国を3つのゾーンに分かれているからだよ。 3つのゾーンA・B・Cが 1週間ずつズレてバカンスが始まるんだ。 Cゾーンに入っている今年のパリは、 一番最後にバカンスに突入するグループだったよ。
さて、そんな今回のバカンス、 我が家は最後の数日だけですが、 キャンプ場でのバカンスを過ごしてきました。 今日はフランスのキャンプ場の様子を お楽しみください♪
キャンプで過ごすバカンス。 フランスではとても人気です。 キャンピングカーやテントを持って出かける 本格キャンプ派も。 キャンプ場でコテージを借りて のんびり過ごすキャンプ派も。
▲フランスのキャンプ場のひとつ。これは敷地の中に点在するコテージタイプ。
高速道路やキャンプ場で見かける 車のナンバープレートがフランスだけではなく、 オランダ、ベルギー、イギリス、ドイツ‥‥、 と近隣諸国にまたがることを見れば、 フランスだけではなく 間違いなくヨーロッパ全体のことと言って 間違いなさそうなのですが。 とても人気です。
▲近づくとこんな感じ。テラスもついていて過ごしやすい。 各コテージは微妙に向きが変えられていて、 まあまあプライバシーを保てるようになっている。
日本人的には、1年の中で 何日取れるかわからない貴重な休日。 初めての土地に出かけるとしたら 旅先ではできる限りたくさんの観光をして、 見るべきスポットを全部制覇して、 美味しいものを食べ尽くすなんて 欲張りなルートを考えがちだよね?!
ボクたちファミリーも典型的なそのパターン。 バカンス先で、ただただダラダラ過ごすのではなく、 (だいぶフランス式にも慣れてきたけどね♪) すぐあちこち半日観光とかに出かけてしまうから、 フランス人の友人からはちょっと呆れられたり、 喧嘩のネタになる言い合いが始まったり、 なんてことは1回や2回や10回ではない‥‥笑。
▲今回私たちが泊まったのもキッチンもシャワーもトイレもついているコテージタイプ。 共同トイレやシャワーだとちょっと心配という人もこれなら安心して キャンプ気分を楽しめる♪
でもこちらのバカンスは、 基本単位が1週間。 みんななんだかとってものんびりしているのです。
1週間単位だから、 例えば家族4人でホテル滞在しようと思ったら、 かなりお金もかかる。 食費だってバカにならない。 毎日レストランで食事していたら 大変なことになりますよね?! (ちなみにこの国にはコンビニはない。 そして850円で食べられる定食、 しかも食後のコーヒーつきなんて フランスには存在しない! お安いランチメニューだって 2000円くらいするのが当たり前の おフランスです。) だからキャンプ場で過ごすバカンスも とっても人気なのです。
▲正面のファスナーを開けるようになっているテント型の部屋も。 こちらにも簡易キッチンとトイレもついているタイプなど色々あり。 日本でもグランピングって流行ってますよね?!
「キャンプ場」と言っても、 本格的に場所だけ借りて 自分達でテントを張るタイプ。 いわゆる「グランピング」と言われる 最近日本でも流行っているらしい(?!) テントっぽいところで滞在はできるけれど シャワーやキッチンがついている 誰でも「キャンプ気分」を味わえるタイプ、 そしてモバイルホームのような 簡易コテージetc‥‥、 色々なタイプが揃っているんだよ。
▲このちょっとした公園くらいのサイズがあるのが キャンピングカーや自分でテントをはる人たち用の貸しスペース。 それぞれの区画で植木がしてあるのでプライバシーも保てるし ピクニック用のテーブルと椅子もついていたり至れり尽くせり。
最初の方に書いたように、 滞在が1週間単位が当たり前のフランス。 (繁忙期以外の平日だと2日以上など、 規定はさまざまだけどね。) どっぷりガッツリ滞在するスタイルが多いから、 キャンプ場とはいえ、 シャワー・トイレ、洗濯スペース、食器洗いスペース、 バーベキューセット貸出、赤ちゃんスペース、 屋内・屋外プール、子供用アクティビティ、 カフェやレストラン、ミニスーパーetc‥‥、 快適に過ごすためのサービスも充実していたりするよ。
▲1週間単位でバカンスをするのが当たり前のフランスでは長期滞在する人が多いので 食器洗いスペースや洗濯物を洗うコーナー、洗濯機コーナー、シャワーコーナーなど 施設も充実しています。
▲プールもついているところが多い。 今回泊まったところは室内温水プール、屋外プール、子供プールと色々ついていました。 プールが閉まる夜ギリギリまで楽しむ人がいっぱいいました。
▲ちょっとしたバーやレストランになるスペースもかっこいい。 まだまだ7月8月の夏休みシーズンに比べたら空いていたので、 時間によっては人はまばら。
ちなみに、 フランスのキャンプ場は当たり前のように イヌがOKだけど、 日本のキャンプ場ってどうなっているのかな?! そんなところも気になるボクだよ。
▲前の日の夜までに注文すれば、次の日の朝焼きたてのパンが届けられる。 さすがこんなところもフランス♪
*とのまりこさんの新刊が出版されました*
「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2022-05-10-TUE