バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「お墓が人気の
観光スポット?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「お墓が人気の
観光スポット?!」

バブー

『お墓』ってどんなイメージですか?!
うらめしや〜。
の、ドロドロどろ〜んとした世界?!
肝試しなんかを思い出す、
ちょっと怖い世界?!

フランスのお墓。
出会ったら「ぎゃーーーー!」
と叫んでしまうような
怖いお化けに出会う場所というよりも、
死んだ人の魂が
見守ってくれているような
ちょっとした散歩道にも感じられる
穏やかな場所?!

決して「怖い」という印象は
ないような場所。
かなり日本と違うので、
今日はフランスのお墓をご案内するよ!

とのまりこ

パリにはいくつかの墓地がありますが、
「ペール・ラシェーズ墓地」
「モンパルナス墓地」
「モンマルトル墓地」
の3つが有名で大きな墓地。

数々の著名人たちが眠るこれらの墓地は
年間かなりの人が訪れる
観光地になっています。


▲ショパンのお墓。

『墓地』が観光地?!
と日本的感覚では驚くかもしれませんが、
毎日たくさんの人が訪れる
人気スポットなのです。
(日本人はまだまだ少ないですが、
特に欧米人の観光客の多さが目立ちます。)


▲まるで森の中を散歩しているかのような錯覚になるパリの墓地さんぽ。
広大な敷地の中にいろいろな形のお墓が並んでいます。

バブー
広い敷地内には
並木道で区切られる区画ごとに
大きさも形もバラバラの
色んなお墓が並んでいるよ。


▲イタリア出身の作曲家・ロッシーニのお墓。

まるで森の中を
散歩しているみたいな気分になる
明るいイメージのフランスのお墓。

ディズニーランドの
「ホーンテッドマンション」で
楽しく愉快に歌い踊る亡霊たちの世界。
歩いていて湧いてくるのは
まさにあのイメージ。
なんとなく想像できるかしら??


▲かなり広い敷地内はパリの街のように
全て取り名と区画が標識で表示されています。

とのまりこ
成仏していない人が化けて出る〜!!
っていうよりは、
死者の魂と語り合い触れ合う
という感じでしょうか。

お墓の入り口には、
有名人物たちのお墓の場所を
示す地図があり、
観光客の人は一生懸命地図とにらめっこ。
目的の場所を目指します。


▲入り口にはこのような有名人のお墓の位置を示した地図があります。


▲入り口の地図の前でお目当ての人物のお墓の場所を確認する観光客の人たち。

墓地の中をお散歩して有名人たちの
お墓を訪れるために、
マップを貸し出してくれたり、
ネットで索引順に
探せるようになっていたりと
観光客相手のサービスも
かなりしっかりしていて、
立派な観光スポットなのです。


▲モンパルナス墓地には、このように有名人の墓地の場所が記された
貸し出ししてもらえる地図が入り口付近に置いてあります。


▲表示されているQRコードを読み込むと
携帯などで見ながら墓地を散歩することができます。
ちなみにこちらはペールラシェーズ墓地。


▲エディット・ピアフのお墓。
このように少し内側に入ったところにあると地図があっても探しにくい。

バブー
ショパン
エディット・ピアフ
モディリアーニ
ドラクロワ
モリエール
ロッシーニ
オスカー・ワイルド
ゲンズブール
モーパッサン・・・etc。


▲こちらはモディリアーニのお墓ですが、
周りのお墓と同じような感じなのでものすごく探しにくい。
このマダムも私が写真を撮っていたのを見てようやく発見できたそう。


▲サルトルのお墓にはキスマークがいっぱい。

数え切れないほどの
名だたる有名人たちの
お墓を巡るお散歩。
そんなパリ散歩も
観光スケジュールに入れてみると
今までとは違ったパリを
楽しめるかもしれないよ!


▲ゲンズブールのお墓。

 

ボクまだ、京都にいます。

14日(金)から17日(月)までは
町屋ギャラリーで
ブロカント(古道具)「ぼわっと」。
毎年恒例、この町屋ギャラリーでは
ボクもお店番をするよ!
みなさんぜひ遊びにきてね。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-12-11-TUE


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illustration:Jérôme Cointre