「ファストフードは 最新式。でも?!」
日本でもおなじみの 「マクドナルド」、「ケンタッキー」、 「バーガーキング」。 そして日本では見かけない 「クイック」など、 フランスにも 色々なファストフード店があるよ。
仕事で忙しい時など、我が家も たまにお世話になるファストフード。 日本のお店とちょっと雰囲気がちがいます。 というのも、 フランスのファストフードは 最近ほとんどがタッチパネル式だから。
人がいるカウンターで注文する方式は どんどんどんどん減っているため、 お店にタッチパネルがずらりと並ぶ、 かなりすっきりとした見た目の お店になっているのです。
このタッチパネルね、 画面に出てくる写真を見ながら 商品を選び、 出てくる番号札を持って、 カウンターで受け取るか 店内で座席まで運んでもらうかを 選ぶんだ。
これまでも何度かお伝えしてきたとおり 「お客様は神様」ではなく、 「お客様をお待たせしたら申し訳ない」でもなく、 「少しでもお待たせしないために スピーディーに効率よく働く」でもない、 おフランスの働き方。
ハンバーガーとポテトとコーラを準備するのに どうやったらこんなに 時間がかかるのかしら‥‥ これじゃ『ファスト』フードって言えない!! と思ってしまうことが多かった、 おフランスのファストフード。
このタッチパネル式がメインになったことで、 昔の待ち状況を思い出したら ずいぶん快適になりました。 順番の列がバラバラだったり、 平気で横入りする人たちの ストレスからも解放されましたし!
が、タッチパネルを導入しても ここは変わらぬおフランス。 機械が受けた注文を処理するのは 人間だから。
とにかく入った注文の準備が のんびりなんです。 タッチパネルのおかげで、 注文だけはどんどん入るけれど、 それに対する商品準備が 全く追いつかないのですよね‥‥。
だから番号札を持ってカウンターの前で イライラ。イライラ。 しているお客さんたちも多いし。
「座席に運んでもらう」 を選んでいるのに、 10分たっても15分たっても運ばれず、 結局自分で探しに行く‥‥ なんてことも多いんだよね。
でもね、これでも昔の状況から考えたら 相当スマートになっている フランスのファストフード。 見た目もスタイリッシュだしね。
色々な意味で面白いし、 言葉が通じないという心配もないから 機会があったらぜひ試してみてね!
ちなみに、 おフランスのタッチパネルよりも 日本の有人カウンターの方が、 何倍も早いよ!
ボクたちからみたら、 日本の的確で早いサービスは ほんとに魔法のよう。 あれこそほんとの「ファスト」フード♪
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2020-03-31-TUE