「センチリットルという 単位をよく使う?!」
2月2日の「クレープの日」以来 (なぜフランスでは2月2日が 「クレープの日」なのかは、 以前のコラムをご覧ください!)、 なんだかクレープづいているボクのうち。
プチモンスターにせがまれて、 しょっちゅうクレープを焼いている ボクの飼い主まりこちゃんです。
というわけで最近の我が家には常に欠かすことない このクレープミックスの箱。 牛乳を混ぜればあっという間に出来上がるという レシピに書かれた「cl(cL)」という単位、 みなさんは見たことがありますか?!
▲クレープブーム到来中の最近の我が家には欠かさない 「クレープミックス」「バナナ」「ニュテラチョコ」「ホイップクリーム」。
これ、フランスではよく見かける 「centilitre」センチリットルという単位。 容量を表す単位で、1リットルの100分の1。 クレープの箱に書かれた「50clの牛乳」というのは、 つまり500mlということになります。
▲クレープミックスの裏に書いてある「50cl de lait」という文字、見えますか?! これはつまり「500mlの牛乳」ということ。
息子とやっているドリルに、 最近懐かしの「dl(デシリットル)」の 勉強が出てきまして、 (みなさん、覚えていますか?!) 「1リットル=10デシリットル」 「1デシリットル=100ミリリットル」 「1リットル5デシリットル=1500ミリリットル」 などなどを解きながら、
『デシリットルって習ったけれど 使ったことないなあ‥‥。 フランスの「cl」がこの問題に入ってきたら さらにややこしいなあ‥‥。』
と、私の頭の中が、 容量の単位でごっちゃごちゃになっている ここ数日なのであります。
▲例えばこちら、ワインボトルでも右は「750ml」という表記、左は「75cl」という表記。
▲最近のこのコラムでも登場したアルプスの山の方で食べる小さなパスタ。 その箱の裏のレシピを見ても材料の最後の行に登場している「50cl」という文字。 レシピではしょっちゅう見かける「cl」という単位。
▲「クレームフレッシュ」(サワークリームと生クリームの間のようなクリーム)の容器にも こんな感じで「50cl」。フランスには「cl」の表記も「ml」の表記も混在しています。
フランスでよく使われる「cl」も入れて ぜ〜んぶ並べてみると、 1L=10dL=100cL=1000mL ということになるね。 (ちなみに「L」リットルの単位は 大文字でも小文字でもよいという国際ルールに従い、 日本の学校では「数字の1」と間違えないように Lを大文字で書くように統一されたらしいので、 大文字にしてみたよ。)
フランスでは「cl」も「ml」も使われるので、 ワインボトルひとつとっても 「cl」で表記されてたり 「ml」で表記されていたりさまざま。
例えばカフェのメニューなどを見ると 「ビール 50cl・ビール 25cl」 などと表記されていたり 料理のレシピの記載にもすごく頻繁に 「cl」が使われるから、 「ゼロをひとつ付け足せば『ml』になる」 と覚えておくと便利だよ!
▲みんな知ってた?!「cl(センチリットル)」。
*とのまりこさんの新刊が出版されました*
「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2024-02-20-TUE