「コップにかかる 保証金って?!」
夜遅くまで空が明るい季節になると (すでに少しずつ 日没時間が早くなってきたとはいえ 例えば今日のパリの日の入り時間は21時半だよ。) この時期を満喫しようと 一気にイベントごとが増えるフランス。
ボクたちも夏休みに入ってから パリはもちろん、フランスの地方でも、 そしてバカンス先のポルトガルやスペインでも、 ジャズフェスティバルに行ったり 地方の蚤の市をまわったりしたよ。
▲夏になると一気に増える屋外イベント。 これはパリのジャズフェスティバルの一コマ。 みなさんビールを飲みながら楽しんでいます。
▲屋外イベントにはバブーの仲間もいっぱい。バブーは友だち探しに夢中です♪
さて、そんなイベントごとでは 食べ物や飲み物も欠かせない!
食べ物は大抵フライドポテトを揚げて ソーセージやチョリソーを焼いて それを単品で、 もしくはホットドッグにして。 そして飲み物はビールなどのアルコール類と ソフトドリンク。
いつでもどこでも変わらぬ シンプルなものばかりですが 青空の下で食べるフリットとビールが 美味しいのです。
▲地方のだだっ広い土地で開催される蚤の市・ブロカント。 飲食屋台だけではなく子どものための遊具やトランポリンも登場したりして 大人も子どもも楽しいイベント。
そんなイベントごとで出会う確率が高いのが、 「保証金」つきの飲み物カップだよ。
屋台で注文する飲み物にしては とてもしっかりした プラスチックカップだったり、 イベントや街の名前やイラストが入っているカップ。 このカップに出会ったら、 大抵「consigne」(コンスィーニュ)って呼ばれる 『(容器の)保証金』が入るシステムになるんだよ。
▲パリで行われた「ジャズフェスティバル」の時の飲み物カップ。 返せば保証金1ユーロが返ってくるけれど、思い出深いイベントだったらこのまま持ち帰りたくもなる♪
例えばビールが2ユーロだったら、 「コンスィーニュ」(保証金)入りで3ユーロ。 あとでカップを返すと 1ユーロが戻ってくるというシステムです。
▲こちらは地方の蚤の市イベントの屋台。 飲み物ブースだけでスタッフのみなさんかなり忙しそう。 暑いからビールがどんどん売れていきます! 保証金つきカップなので同じコップにお代わりをもらう場合は「保証金」分が引かれた値段をお支払い。
もし記念にコップを持ち帰りたかったら、 そのまま1ユーロを返してもらわずに 持ち帰るのもOK。 そのイベントの名前やイラストが入っているので 旅行中だったら旅の思い出にもなったりするし、 無駄に捨てられることもなくリサイクルになるし、 とてもいいシステムですよね♪
私自身が実際このシステムに出会ったのは フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガルなので、 フランスだけではなく、きっと ヨーロッパ全体でお馴染みの システムだと思われます。 そういえば息子の学校のお祭りなどでも 必ずこの「コンスィーニュ」システムで 飲み物が売られています。
▲息子の大好きなオランジーナももちろん「コンスィーニュ」つきのカップに♪ 息子はイベントよりもフライドポテトに夢中。
ボクたち、日本の屋外イベントとかには ほとんど参加したことがないけれど、 実は日本でもお馴染みの システムだったりするのかな??
フランスでは メニューに「consigne」(コンスィーニュ) という言葉が書いてあることもあるけれど、 書いていないことも多いよ。 お店の人に 「コンスィーニュ」「コンスィーニュ」って 連発されるけれど、 最初は意味がわからなかったりね。 だから知らなかったらそのまま コップ分の代金も余分に支払うことになるから、 頭の片隅に覚えておくと便利だよ♪
▲こちらは夏休みにフランスの北西部ブルターニュ地方に行った時のお祭り。 ブルターニュの民族衣装いっぱいの素敵なお祭りは「コンスィーニュ」カップも素敵でした。
あまり馴染みのない言葉だけど、 音楽イベントとか地方のお祭りとか、 蚤の市イベントとか、 旅行中も出会う機会があると思うからね!
それではみなさま、引き続き良い夏休みを!
▲今回のバカンス、ボクは初めて海にも入ってきたよ! 自分から地中海に飛び込んで上手に泳いだよ♪
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2023-08-01-TUE