パリは涼しい日が増えて、
（特に朝晩はね！
慌てて窓を閉めるくらい肌寒いよ）
いつの間にか秋になっていたよ。

先週にひきつづき、またまたフランスの
学校の話なんだけどね、
今日はフランスの先生という仕事のこと。

日本の学校の先生たちは、
クラス担任、授業の準備だけじゃなく、
給食からクラブ活動から、
学校の中で行われる何もかもの業務担当があり、
残業もいっぱい、休日出勤もいっぱい
夏休みもクラブ活動の合宿に参加したり
なんてドキュメンタリー番組
よくやっていますよね？

私も学校の先生をしている友人、
何人かいますが、
本当にみんな大変そう！
親としてはありがたい限りだけど
本当に大変そう！

一方フランスの学校の先生たち、
給食も昼休みも放課後の時間も、
生徒の面倒を見るのは仕事ではありません。
学校の敷地内で行われる習い事のような活動も
（日本のクラブ活動とはちょっと違うのですが）。

これらの時間は、それぞれ専門の人たちが
担当するので、先生には関係ありません。
放課後も容赦ないほどぴったりの時間に
みな帰途につきます。

たま〜に、メトロの中で採点をしている
先生を見かけて、あら、学校外でも
お仕事する先生もいるわ、
なんて驚いてしまうほど、
基本、授業中とか、勤務時間内に
終わる範囲のことだけをしています。

▲給食の時間も先生ではなく外部の専門の業者が担当。
こども達から大人気の陽気なムッシューとマダム、
歌ってダンスしちゃってます。自由（笑）。

先週は、９月に新学年が始まって２週目。
新しい環境に慣れて、先生も生徒も
ようやくちょっと落ち着いてきたころ
学校の保護者会があったんだけどね。

そこでも日本の先生業とは全く違う
働き方を改めて感じたんだって。

▲ちなみに、学校の扉の外で休憩中の先生が
タバコを吸っている姿なども見かけます（建物の中では吸ってはいけないから）。
休憩中に先生が何をしようと自由♪

５歳の息子が通うのは、
フランスの幼稚園の３年目、最終学年。
先生たちの自己紹介に始まって
（後述しますが今年の息子のクラスは２人担任制）、
１日の流れとか、年間の大まかな予定、
小学校に上がる前の年としての心得や目標etc。

お勉強が本格的に始まる小中高に比べたら
親もまだまだのんびり構えていられる、
わきあいあいとした保護者会。
先生たちもベテランのとても素敵な方々ですが、

「何か問題などあったら面談もしますし、
いつでも連絡くださいね。
ただし、私は下校時間の16時半ぴったりには
学校を出なくてはいけないので、
面談を申し込みたい場合は、
朝か午後の早い時間のみになります。
電話での方が面談の時間を調整しなくてもよく、
手っ取り早いので、電話でも大歓迎です。
メールにもいつでもご連絡いただけますが、
常にメールを見てるわけじゃないので、
お返事は遅くなる可能性が高いです。」

というようなことはピシッと宣言。
潔いほどのこの発言、
日本の先生が聞いたら
腰を抜かすんじゃないかしら‥‥。

今年度のプチモンスターのクラスは、
週の前半と週の後半、
先生が変わる２人担任制。
ちなみにこれもけっこう、
フランスあるあるだよ。

フルタイムで働けない・働きたくない人を
組み合わせて、
２人で１クラスチームを作るんだよ。
なんと１人の先生は子どもが５人、
もう１人の先生は子どもが６人もいるそうで、
（サッカーチームができちゃうよ！！）
家族の面倒も見なくてはいけないから、
週の半分という働き方をしている先生たち。

だから16時半に生徒たちを親に引き渡す
下校のお仕事を終えたら、勤務終了。
すぐに家に帰らなくては
いけないわけなんだけど、
それが当たり前になっているのが
日本の先生業とはずいぶん様子が違うよね？

もちろん、保護者たちも
「規定の時間に帰らなくてはいけないので、
放課後は面談はできません」
って宣言されても
だ〜れも文句は言わないしね。

給食＆お昼休みの時間だけでも、
もしくはクラブ活動だけでも、
先生以外の外部の人が担当するってなったら、
日本の先生も
ちょっと楽になるんじゃないかなあ、
なんて思ってしまった新学期の始まりだよ。

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