バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「バケットのタブー!?」
 
     

バブー
ねえねえ、知ってる?
フランスの食卓で毎日登場する、バゲット。
買ってきたばかりの熱々のバゲットを
ホイッてテーブルの上に置く時、
しちゃいけないことがあるんだ。

とのまりこ
正解は「バゲットを裏がえしに置くこと」。
パリに行ったばかりの頃、
同じ食卓を囲んでいる友達に
「ウララ〜」(フランス語で
「あらら〜」みたいな感じです)とか
「ノ〜ン。まりこ〜」と言われるたびに、
一体なんで「ウララ、ノンノン」言われているのか
さっぱり分からなかったけれど‥‥。

私たちにとっては何でもない
バゲットの表置きと裏置き。
フランス人にとってはとっても重要なことらしいのです。

なんと裏返しに置いたパンは
「不幸を呼ぶ」とか「悪魔が踊りにやってくる」とか
言われるそうで、縁起が悪いという迷信があるのです。

昔刑務所ではパンを裏返しに置くという習慣が
あったからという説や、
ギロチンの処刑になる人にバゲットを与える時に
裏返しにしていたからという説など、
地方によってその迷信のストーリーは
ちょっと変わるようです。

どのくらい「本気度」の高い迷信なのかしらと、
友人と一緒にわざと裏返しに置いて
フランス人の反応をこっそり観察してみたのですが、
けっこう怒られます!
「ウララ〜」の言い方が本気です!

だから結婚式などのおめでたい席では要注意。
私たち日本人にとっての
「ごはんにお箸を立てる」のと同じくらいの
悪いマナーなのかな〜と分析してみた私たちでした。

バブー
バゲットはちゃんと表向きに置いてね。
そして、ちょっとちぎってボクにもおすそわけするの、
忘れないでね。

 

2012-08-07-TUE


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