「シャンゼリゼ通りの あの有名な歌、実は?!」
ここを歩くとついつい口ずさんじゃう歌。 「お〜シャンゼリゼ〜♪ お〜シャンゼリゼ〜♪‥‥」
世界中からの観光客が集まる 1年中、昼も夜も眠らぬパリの華やかな通り。 シャンゼリゼ通り。
フランスに来たばかりの頃 「お〜シャンゼリゼ〜♪」の鼻歌とともに 凱旋門に向かってこの並木道を歩いていると 周りの光景がキラキラ輝いて見えたものですが。
来たばかりの頃と今、 キラキラ度合いの違いはあれど、 やっぱりこの華やかな通りを歩くと なんだかウキウキした気分になって 「お〜シャンゼリゼ〜♪」を口ずさんでしまいます。
最初の頃は「お〜シャンゼリゼ〜♪」の あの有名な部分と、 サビの最後の「シャンゼリゼッ♪」の部分。 つまり「シャンゼリゼ」という単語以外は すべて「ナナナ〜」だとか 「ラララ〜」でごまかされていたけれど、 「シャンゼリゼ」以外の部分も ちょこっとフランス語で歌えるようになったのが この13年間での変化かしら?!
でね、その「お〜シャンゼリゼ〜♪」 なんだけどさ。
この「お〜」の部分は「Oh!!」の 「お〜」じゃなくて、フランス語の 「aux」(=前置詞「à」と定冠詞の「les」が くっついたもの)の「お〜」なんだよ! みんな知ってた?!
「Oh〜 シャンゼリゼ〜♪ Oh〜 シャンゼリゼ〜♪」
って完全に 「ひゃっほ〜!シャンゼリゼだぜ〜っ♪」 だと思い込んでいた私はビックリ。
「シャンゼリゼ」以外の歌詞のところも ちょっとだけ歌ってみたくなって、 友達に歌詞を書いてもらって初めて知った フランスに来たばかりの頃の懐かしい思い出‥‥。
「Oh Champs-Elysées」じゃなくて 「Aux Champs-Elysées」だったとはね!
ちなみにこの曲はもともとイギリスの ウォータールー通りを舞台にした 「Waterloo Road」 っていう曲だったんだって! 「ウォータールー通り」を「シャンゼリゼ通り」に 置き換えてフランス語の歌詞がつけられたものが こんなに世界的に有名になっちゃったんだね。
あの有名なところだけ、 ちょっと一緒に練習してみない?!
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées (オ シャンゼリゼ、オ シャンゼリゼ) Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit, (オソレイユ、スラプリュィ、アミディ、ウアミニュイ) Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées (イリヤ トゥスク ヴヴレ オシャンゼリゼ)
「シャンゼリゼには シャンゼリゼには 晴れてても 雨が降ってても 昼間でも 夜中でも シャンゼリゼには欲しいものがなんでもあるのさ」
って意味だよ。 上手に歌えたかな?!
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!
2015-10-20-TUE