「カフェのテーブルに QRコード?!」
半年以上閉鎖されていたカフェやレストランが 再オープンしてから、賑わっているパリ。
待ちに待っていたお客さんたちと、 久しぶりに仕事に復帰したサービスの人たちと。 それぞれが楽しそうに会話をしながら、 みんなのワクワクが見えてきそうなほどの 空気感のカフェやレストランは 「ああ、これこれ、パリってこんな感じ!」 と嬉しくなってしまう雰囲気だよ。
この1年以上、 コロナに振り回され続ける全世界ですが (まだまだ収束も見えませんが)、 カフェやレストランで外食をするということから すっかり離れていたこの間に、 パリで大きく変わっていたこと。
それが、QRコード読み取りメニューを 取り入れているお店が格段に増えていたことです。
▲こんな風にテーブルの片隅にQRコードが貼られている。
「Menu sans contact」 =「非接触メニュー」
スマホでこのQRコードを読み取ると、 お店のメニューが掲載されているページに 飛ぶことができるんだ。 昔ながらの紙やプラスチックのメニューに 触らなくても、注文ができるってことだね。
▲とにかくテーブルでQRコードを見ることが最近増えたパリ。
確かにパリのカフェには、 ちょっと心配になるくらい、 ボロボロでちょっとお綺麗じゃない メニューが置いてあることも多いので、 この方法はけっこう嬉しい。
▲QRコードで飛ぶと、こんな風にスマホでメニューを見ることが。 食事中にも飲み物メニューやデザートメニューを見れるので、 いちいちメニューを頼む必要がなくて衛生面だけじゃなくけっこう便利。
さらに、日本みたいな サービス大国じゃないおフランス。 席についてからかなり長い間 メニューももらえず放置されることもあるし、 「ここは俺の係じゃない。」 と言われて、テーブル担当の人を 長い間待たなくてはいけないことも多い。 これだと待ちぼうけすることもなく、 ゆっくりじっくりメニューを選んだりできるので とてもいいのです。
▲日替わりメニューのようなものだけ、 口頭で教えてくれたり黒板を持ってきてくれたりする店も。
これを導入しているをよく見かけるのは、 街中のあちこちのカフェ。 あとはモードっぽいというか、流行りというか、 ちょっと気取っていてちょっと高級げな レストランとかが多いよ。
▲街中のカフェや、ちょっと高級げなモード関係者などが集うようなレストランでの導入が多い。
フランスは7月に入って本格的なバカンスモード。 アパートの駐車場を見ても 半分以上が出払っている感じだよ。
まだまだアジアの人は少ないけれど、 パリにも観光客も増え始めて、 賑わいがすこし戻ってきたよ。
日本から遊びに来てもらえる日も そう遠くはなくなってきたのかな‥‥。
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※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2021-07-20-TUE