ボンジュ〜ル。
週末ごとに街のあちこちで蚤の市があったり、
美味しいもの市場がでたり、
ちょっとしたお祭りイベントが開催されたり、
明るくて楽しい季節のパリだよ。

▲屋外イベントが多くなるこの季節。
毎週末あちこちで楽しそうなイベントが開催されるパリです。

この年度末のいい季節、学校からの
修学旅行も多くなったりするのだけど、
季節がら、水辺のスポーツをすることも多くなる。
カヌーやラフティングなんかの
アクティビティに参加する旅なんかね！

そんな時、必要になるのが「泳力証明書」。
「泳力証明書」を持ってないと
一部の水辺のアクティビティには参加できないから
修学旅行に出発する前に
ゲットして提出するようにと
学校から指示されたりするものです。

「泳力証明書」なんて
日本では使ったこともなかった気がするけれど
（存在するのかな？それすらもわかりません）、
フランスでは、カヌー、ラフティング、
セーリングなどの
一部のアクティビティに参加するには、
安全のために証明が必要になります。
だから修学旅行やバカンス中のコロニー
（＝泊まりがけのキャンプ）などのために
慌てて取得するなんて話が出てくるのです。

▲水辺のスポーツアクティビティが多くなる春夏。
アクティビティによっては「泳力証明」を提出しないと参加できないものがあります。

▲「泳力証明」が必要な場合は近くの市民プールなどでお願いすると試験を受けることができて
数ユーロで証明書を発行してもらえるフランス。

最も基本的なのが「25m泳げる」
って証明書だよ。
あとはスポーツによっては25m泳ぐに加えて
「水に飛び込める」「浮かべる」「方向転換ができる」
「深いところに沈んでから水面に戻れる」
「水中で数秒間いることができる」
なんかの条件が加わる証明書もあるよ。
さらに「50m」「100m」など、
泳げる距離によっても証明書があるんだよ。

これはね、パリ市内にある市民プールなどで
申し込みすると試験を受けられて
証明書をもらうことができるんだ。
プールにいる監視員さんたちが
その証明を発行する資格を持った人たちで、
例えばボクたちの近所のプールでは
７ユーロ（約1,120円）で発行してもらえるよ。

ちなみに、これは学校のプールの授業で
自動的に取得することもできるようですが、
それは学校によって違うようです。

フランスの学校では体育の授業の一環として
水泳が推奨されているので、
ほぼ全ての学校で水泳の授業があるのですが、
学校からプールまでの距離やプールの数
（日本のように学校の敷地内にプールがないので、
学校外に出なくてはいけない。）、
予算や先生の都合などで実際にあるかは
学校によって変わります。
（ただ私の知っている限り、プールの授業が
全くないという学校はほとんどない印象。）

国の教育目標では、
日本の小学校３年に当たる年が終わるまでに
泳げるようになることが掲げられています。

例えば息子の通っている学校は、
すぐそばに大きなスポーツクラブがあるという
環境のおかげもあり、
幼稚園の年長さんから２年生までは
１年を通して毎週プールの授業があり、
プールに関してはとても恵まれた環境。

というわけで、フランスが掲げている目標を
全員が自然にパスできることを、
学校の体育の基準にしてくれているようです。

▲学校のプールの授業。
水深が数メートルある深いプールの方で飛び込む練習や
潜って浮かぶ練習をさせられていたのはフランスの「泳力証明」のためだったのかな？！
先生が長い棒を持っているのは何かあったら子どもたちをこれで助けるため。
以前のコラムでも書いたけれどコーチはプールの中には入りません。

▲足が全くつかない深い水深のプールに飛び込むのはなかなか勇気がいるので
最初はこんなふうにちょっとずつ練習を始めます。

▲プールの授業の頻度や有無は学校によって変わりますが、
日本の3年生にあたる年までに25mは泳げるようになっていることが
フランス国家が推奨している目標。

学校のプールの授業では、
「きれいなフォームで各種目を泳ぐ」
という水泳の練習というよりは、
泳ぎ方はまあまあ適当でもいいから25m泳ぎきるとか、
数メートル水深のある深いプールに
飛び込む練習をする（怖がる子ももちろんいる）、
深いプールに飛び込んでできるだけ
下の方まで沈んでから水面に上がる、
決まった時間水に浮かぶ、
などをちょいちょいチェックされて
簡単なテストのようなことをされている
ボクの兄弟プチモンスター。
最初はユニークな練習するなあ‥‥、
なんて不思議に思っていたのだけど、
水泳の授業の目的が
「泳力証明」にのっとったものだとしたら、
とても納得な内容だよね？！

それではみなさん、
今週も素敵な１週間を！

▲ボクはもちろん泳げますよー♪
イヌにも「泳力証明」発行してもらえるのかしら。

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