「真冬でも プールの授業がある?!」
半袖で過ごしていた20度以上の ぽっかぽかの春の東京からパリに戻ってきたら、 春とは思えない真冬のような今年の4月。 ボクたちが到着した朝はなんと1度でした‥‥。
ダウンジャケットに帽子をかぶって。 み〜んな真冬のかっこう。 4月のパリは寒くなる日もあるから 冬ものしまいこんで油断してはいけない とは言われているものの、 今年は一体どうしちゃったのかな?! と囁かれている寒い4月のパリだよ。
▲もう5月になるというのに、パリっ子たちは真冬のようなかっこう。
さて、そんな寒いパリのことと、 息子の学校のプール授業のことを SNSで呟いていたら、 「そんな気温の中でプールがあるのですか?! 大丈夫なのですか?!」 なんて心配のコメントをいくつかいただきました。
そう。 日本の学校のプールといえば、 校庭にある屋外プールを思い出しますものね?! きっとあれを想像して 真冬の気温のパリで大丈夫かしらと 心配してくださったようなのでした。
フランスってね、 学校の校庭にプールはないんだよ! 授業の一環でプールの時間はあるのだけど、 わざわざ学校からお出かけをして 近くの市営プールに通ったりするんだよ。 そしてそれはみんな屋内プール。 だから真冬でも、気温が低い日でも、 プールの授業することができるんだ。
▲学校の校庭にはプールがないフランス。 プールの授業のため市営プールやスポーツクラブのプールに通う。 子どもたちが使っている間は普通の利用者は使えないので 日中学校がある時間帯は学校の授業で占領されていることも多いフランスのプールなのです。
公立の学校の場合、学年やクラスで プールの利用期間や時間が割り振られ、 1年のうち約3ヶ月間、プールの授業があるそう。 暖かい季節に当たったらラッキー。 真冬の期間当たってしまったらアンラッキー。 と話しているのをよく耳にします。
私立の場合は、 学校によってルールが多少違うようで、 例えば息子の学校は 年長から2年生までの3年間、 毎週プールがあり、 それ以外の学年はなしという感じ。 この場合もやはり同じく 学校にはプールがないので、 すぐそばのスポーツクラブのプールまで出かけて 授業が行われています。
ちなみに、プールまでは 担任の先生が引率していくけれど、 一緒に親たちも交代で、 ボランティアで付き添いにいくよ。 プールまでの道の安全を確保するという意味と、 着替えなどのお手伝いという意味でね。 保護者が協力するんだ。
▲プールまでのお出かけは担任の先生と一緒に数人の保護者がヘルプに。 寒い季節のプールの行き来はなかなか大変。
この保護者協力システムは 学校の敷地外に出かけていく プールなどの課外授業だけじゃなく、 遠足とかもなんだよ。 担任の補助として保護者が協力する フランスならではのシステム、面白いよね?!
仕事の都合がつかないから 参加しない人もいるし、 時間の自由がきく人は何度も参加したり。 できる人が手をあげて協力するという感じだよ。
校庭にプールがある日本の学校を見たら フランスの子どもたちびっくりするだろうね。 日本はゴールデンウィーク真っ最中かな?! みなさんステキな1週間を!
▲みなさん楽しいゴールデンウィークを過ごしてね。 パリも早く暖かくならないかなあ‥‥。
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2024-04-30-TUE