十五夜も過ぎて、十三夜も過ぎて
ますます、秋が深まってきました。
いや、朝夕は
ちょっと冬の気配すら感じるほど、
肌寒いときも。
久しぶりに会った中学・高校時代の友だちから、
「地元のお菓子なのだけど」と
もらった焼き菓子です。
バームクーヘンロールというのかな?
バームクーヘンみたいな生地の筒に
クリームが入ってるタイプで
ときどき、地方銘菓でも見かけますよね。
日本茶にも紅茶にもコーヒーにも合って
大好きなんです、これ。
「武蔵野日誌」といって、筒に入ってるクリームは
ホワイト、チョコレート、ストロベリー、宇治抹茶。
いやぁ、どれも捨てがたく。。。
まだ少し暑さが残る日には
冷蔵庫でちょっと冷やしてからいただくのも
おすすめです。
そういえば、
おなじみの「コロン」、構造はほぼ同じですよね?
小さいスナック菓子で
ポリポリ食べちゃう、あれです。
コロンだと
まわりの生地をそっと先に食べて、
クリームだけを残して
最後に大事にいただくという技?もやったなぁ
なんて思い出したり。
バームクーヘンは生地がやわらかいから、
おなじようにするのは難しいですけど。
箱を開けて気づいたのは、
このお知らせでした。
紀の国屋さんが店じまいなさったことは
ニュースにもなってましたが、
影響は広がっていたのでしょうね。
でも、こうして
地元の方々が連携なさっているのを
小さな菓子が伝えてくれるのは
嬉しい限り。。。
しかも、そのあと
紀の国屋さん復活のニュースもあったもよう。
やむなく閉じた扉のむこうにも
小さな芽吹きは、あるのですよね。きっと。
紀の国屋さんに卸すはずだった
池田屋さんの余ってしまった箱。
同じく老舗の近隣の青木屋さんが
引き取って、こんなふうに
武蔵野日誌がきれいにおさまっています。
藍色の和紙でできた
とても、きれいな箱でした。
なにかの物入れにしようかな。
それぞれの地元、がんばれ!
和菓子屋さん、がんばれ!
なんて思って書いてたら、
神楽坂の「紀の善」さんが店じまいされたとの報が。
絶句です。。。
おおきくて、真っ白で、つやつやした白玉
大好きだったのに。
月みれば、千々にものこそ かなしけれ
ついそんな思いにもなりますけれど、
どうか、ささやかであっても
良い秋を。
わたなべ まり
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