メリー クリスマス!
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HO! HO! HO!
なんて聞こえてきそうな、このケーキ。
その名も「サンタ」だそうです。
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赤い服も、たっぷりめの体も、
やさしそうな顔もなくて、
白いひげと、鼻?とおぼしきデザインのみ。。。
でも、確実に
サンタクロース。
素敵です。
上や横から見てみると、こんな感じです。
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シンプルって、いいなぁ
シンプルって、つよいなぁ
と、あらためて感じる
可愛らしいケーキです。
真っ赤な色合いは、いちごのムース。
いちごそのものを頬ばってるような味わいに
ヨーグルトムースも加わっていて、
説明を読むと、いちごとゆずの皮のコンフィも
入っているとか。
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誰しも、ものごごろつく頃から知ってる
クリスマスといえば、サンタクロース、
サンタクロースといえば、赤い服、
赤といえば、ケーキのいちご。
やじるしでつながなくてもいいくらい
ナチュラルな連想、パーフェクトな関係ですよね。
この時期、ちょっとお高いなぁ。。。と
思いつつ、いちごをひとつ粒、ふた粒と
食べたくなったりしますものね。
いちご自身の旬(春から初夏)じゃないのに、
つい、いちごを思ってしまうのは
クリスマスのせいなんでしょうね。
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サンタクロースといえば、
個人的には「三十四丁目の奇蹟」でしょうか。
ニューヨークに、自称ほんもののサンタクロース
というひとりの老人があらわれて、
現実的で合理的で、どんどん利益優先になっていく
当時のアメリカの大人社会に
どんな変化?奇蹟?を巻き起こすか。。。というお話。
三十四丁目という場所は、この映画の舞台となる
アメリカの大手デパート、メイシーズの本拠地。
チャップリンの「ライムライト」の舞台でもあります。
「三十四丁目の奇蹟」は1947年の映画ですが、
わたしが初めて親に見せてもらったのは、
重要な役を演じている子役の
ナタリー・ウッドくらいの歳だったかな。
(ちなみに、すごい天才子役っぷり。
その後「理由なき反抗」では
10代でアカデミー助演女優賞ノミネート、
「ウエスト・サイド物語」のヒロイン マリア、
「草原の輝き」も納得の存在感です。)
初上映からは20年以上経っていて
テレビ放映した機会だったのかもしれません。
ニューヨークって、なんて素敵なところなんだろう〜
と夢見ながら、子ども心にも
おもしろくて、あたらしくて、あたたかで、
くっきりと印象に残っている作品です。
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そうえいば、映画のあとで母から
「ニューヨークのメイシーズ(NYの大手デパート)はね、
ライバルのギンベルズ(こちらも映画に出てくる
NYの別の大手デパート)が
通りを隔てて、目と鼻の先に開業した日、
『WELCOME GIMBELS!』と新聞に一面広告を出したんですって。
そしたら、翌日の新聞広告にギンベルズが
『THANKS MACY'S!』とすぐに応じて、
ニューヨーク中の話題をさらったそうよ。粋でしょ?」
と、聞いた記憶があります。
新聞というのは、もちろんNYタイムズのこと
だったはずですけれど、わたしが子どもだったので
ちゃんと覚えられませんでした。
歌うようにおしゃべりしていた母の横顔とともに、
古き良きアメリカ、いい時代だったのだろうなぁ。。。と
今も時折、思い出すエピソードです。
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12月もクリスマスがくると
今年も残すところ、あと一週間。
暦をみれば当たり前のことなのですけど、
急に年の瀬を感じたりして、あわあわします。
どうか、よいクリスマスを。
今年も、たくさん
ありがとうございました!
みなさまにとって
来年が、すばらしい年になることを祈りつつ。。。
心からの感謝をこめて。
わたなべ まり
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