黒豆味と、栗きんとん味の
こたべを見つけました。
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この間、年が開けたと思ったら、
あっという間に三が日が過ぎて、
七日に七草粥をいただきつつ、
松飾りをはずしたりするうちに鏡開きになって、
十五日(地方によっては二十日のところも)の
小正月には、松の内に忙しかった女性たちを
ねぎらう習いにしたがって
(というほど、自分が働いた自覚はないけれど)
小豆粥をいただいて。
そうこうしてるうちに
もう、節分、立春です。
お正月もまたたく間に過ぎたなぁ〜なんて思ってたら
黒豆こたべと、栗きんとんこたべに
通りかかった空港の売店で出くわしました。
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おせち、
小さい頃は、おいしさがそんなにわからなかったけれど、
大人になると遅ればせながら、良さに気づくといいますか、
つくづく便利で合理的な食の習慣ですよね。
何より、それぞれに由来や意味があって、
願いがこめられていて、
しかも長持ち。
毎日、お膳を用意できない忙しなさのお正月には
お重を出して、少なくなったら足すだけで
豪華でおいしくて、寿ぐ気持ちを
分かち合うことができるわけで。
あ、もうご存じとは思いつつ、
「こたべ」は、生八ツ橋の「おたべ」のミニサイズ版で、
大きさでいうと、「おたべ」の半分だそうです。
冬の「おたべ」と比べてみると。。。。
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ちなみに、冬の「おたべ」も
黒豆と栗きんとんの二種類です。
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大きさが半分ということは、
箱も小ぶり、中身も半分で、こんな感じ。
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なんだか、可愛い。。。
味はたしかに、ほんのり、黒豆と栗きんとんで、
定番のにっきや抹茶と、ひと味ちがう味わいです。
こうして、お正月も
とりあえず滞りなく終えられた今時分に、
おせちを別の形でちょっとあじわい直すのも
また楽しいような気もしてきます。
そういえば、十五日とか二十日の小正月は、
女たちの労をねぎらう意味で、女正月ともいいますものね。
今更、おせちの話なんて、
一年の中でも最も時期外れな感じもありますけど、
年の瀬からバタバタと過ぎた時間のなかで
ちょこっとホッとできるのは、この時期なのかも。
それに、おせちが全部きれいに片づくのは、
一年のなかで最も早く感じる家事のささやかな喜びかも。
三が日を過ぎたら、煮物は煮返してごった煮にして、
それでも余ったら、
刻んだり、つぶしたりしてコロッケやグラタンにするとか。
かまぼこ類は、こまかくしてチャーハンに入れたり、
こはだの粟漬けや鯛の笹漬けも刻んでちらし寿司にしたり。
お重がきれいに片づいた時は、
全く家事好きじゃないわたしでも
あぁ〜〜気持ちいい♪と、気分がすっきりしますし、ね。
まったく、話が逸れましたが、
こたべの黒豆と栗きんとんでした。
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なかでも、黒豆と栗きんとんは、
わたしにとって好きなおせちの2大ネタなのですが、
なぜか、いつも最後まで残ることが多くて、
別の蓋物にうつして冷蔵庫に入れては、
ちびちびとおやつみたいに頂くのが、
1月のささやかな楽しみでもあったりします。
今年はさすがに、もうなくなっちゃいましたけど。
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そして、そうこうしてるうちに、
節分ですよ。
あ、これ
言いましたよね、さっき。
近所のスーパーで、「鬼どらやき」というのを見つけて
開けてみたら、ちっちゃい鬼柄のどらやきが
たくさん入ってました。
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このどらやきも小ぶりで、普通サイズに比べると
半分‥‥いや、半分より小さいかな。
節分の豆と比べても、こんな感じです。
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小鬼が、ぐっとコワモテでにらんでる風なのですが、
目もちっちゃいし、角もちっちゃいし、
牙にいたっては大目に見ても犬歯かな? くらいだし。
。。。がんばれよ! と言いたくなる感じです。
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その横には、
こんな豆もありました。
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節分大豆チョコ!?
豆にチョコがコーティングしてあるのね?
えーと、節分とバレンタインの橋渡し的商品ってこと?
いや、どっちにもいけるから
店頭に置く期間はとりあえず長くなるって戦略かな?
と、いろんな質問が浮かんできます。
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まぁ、とにかく
節分が終わったら、あと10日かそこらで
バレンタイン。
大寒から立春の今頃、長く感じる冬も
春が立つと、少しずつ早春の気配が
そこここに顔を出しますけれど、
風邪は最も引きやすい時期でもありますよね。
あたたかくして、どうか良い春を。
わたなべ まり
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