| 糸井 | 
        お金っていうのは、あれですね、 
          なんていうんだろう‥‥ 
          つかい道がわかるとほしくなるんです。 
          つかい道がないときにはほしくない。           | 
      
      
          | 
        
      
        | 横石 | 
        そうです。 
          まさしく、そうだと思います。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        その意味では、 
          ぼくらみたいなおとなが 
          もっと、すてきなつかい方を若い人に 
          見せてあげなくちゃいけないんでしょうねぇ。           | 
      
      
        | 横石 | 
        はい、ほんとに。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        ──横石さんは今、 
          何につかうお金がほしいですか?           | 
      
      
        | 横石 | 
        今‥‥今はやっぱり、 
          若い人たちが地域の中で 
          起業していくためのお金が欲しいです。           | 
      
      
          | 
        
      
        | 糸井 | 
        そうか、なるほどね。 
          上勝で起業するのは東京ほど難しくないにしても、 
          要るものは、要りますからね。           | 
      
      
        | 横石 | 
        はい。 
          起業のための舞台づくりは必要だし、 
          広く伝えることも大切で。 
          それにはやっぱり資金がいります。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        大きく言うと、インフラですね。           | 
      
      
        | 横石 | 
        そう、自分たちの。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        アイディアを走らせるインフラ。           | 
      
      
        | 横石 | 
        そうです。 
          そこには当然、お金が要りますね。 
          ゼロではできない。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        うん。           | 
      
      
        | 横石 | 
        新しい子たちには、 
          いろんな特技や才能があります。 
          それを後押しする資金があれば‥‥。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        そうですね。 
          それは我々おじさんの仕事ですね。           | 
      
      
        | 横石 | 
        「やれ」と、「やってみろ」と。 
          もっともっと、出資したいと思うんです。 
          そこにチャンスが生まれてきますから。           | 
      
      
          | 
        
      
        | 糸井 | 
        ‥‥ああ、ていうことは、あれだ、 
          これからは横石さんが 
          「横石さんの奥さんの当時に学べ」なんだね。           | 
      
      
        | 横石 | 
        え? ‥‥ああ(笑)。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        「こっちはなんとかやりくりするから、 
           好きなだけやってらっしゃい!」 
          っていう当時の奥さんの采配を、 
          今の横石さんが学ぶわけだ(笑)。           | 
      
      
          | 
        
      
        | 横石 | 
        いやはや、そのとおりです(笑)。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        これから、 
          上勝町の講師は、横石夫人に。           | 
      
      
        | 横石 | 
        (笑)           | 
      
      
          | 
        
      
        | 糸井 | 
        ほんとうに(笑)。 
          ──いやぁ、久しぶりに横石さんに会って 
          良かったなぁ、やっぱり。 
          動いてましたねぇ。           | 
      
      
        | 横石 | 
        まぁ、動いてますね。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        東京の便利さがないところに 
          人を集めるっていうのが前提ですから、 
          それはたいへんなことなんですよ。 
          人が来そうな匂いを、ずっとプンプン 
          匂わせてる必要があるわけでしょう。           | 
      
      
        | 横石 | 
        そうですね、 
          それが切れるとやっぱりだめですよね。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        「飽きた」って言われますから。           | 
      
      
        | 横石 | 
        うん。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        「上勝、飽きた」って、 
          平気で人は言いますから。           | 
      
      
        | 横石 | 
        今のところ切れないですね。 
          「また変わりましたね」 
          と言っていただけています。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        すごいんですよ、そこが。           | 
      
      
        | 横石 | 
        きょうも同じお話をすることにならなくて 
          よかったです。 
          「稼ぐおばあちゃんの話」だけだったら、 
          「あ、またか」なんですよね。 
          ですから今度お会いするときには、 
          きっとまた、新しいお話ができると思います。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        グッドニュースを。           | 
      
      
          | 
        
      
        | 横石 | 
        ええ。 
          どんなビジネスがうまれるのか、 
          どんなふうに町が変わるのか、 
          いまはまだわからないですが、 
          きっとまた、いいおしらせができると思います。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        いいですねぇ、たのしみにしています。 
          ちょっと、ほんとに、 
          今回のお金の特集で 
          横石さんに会おうと思ってよかったなぁ。           | 
      
      
        | 横石 | 
        そうですか、ありがとうございました(笑)。           | 
      
      
        | 糸井 | 
        こちらこそ。 
          横石さん、またやりましょう。           | 
      
      
        | 横石 | 
        ええ、また(笑)。  | 
      
      
          | 
        
      
        |   | 
        (終わります。 
 最後までお読みいただき、 
 ありがとうございました!) |