そろそろ、バレンタインですね。
うきうきとおいしいチョコレートを
だいたい自分ように探す季節なのですけれど、
今年は、ちょっとびっくりしたことがありまして。
え? と思うほど
おいしいザッハトルテを知ったのです。。。
Schwestern Haus(シュヴェステルン ハウス)の
ザッハトルテです。
ごめんなさい。
ほぼ日愛読者のみなさまには
なじみ深い、よ〜くご存じのひと品ですよね。
2002年から、ほぼ日で紹介している
冬の風物詩ともいえる逸品とか。
ふりかえれば、
ほぼ日がはじまったときから
ちまちまとこの部屋でお菓子をたベては
好き勝手につづっているわたくしですが、
知らなかったのです、まったく。
こんなおいしいザッハトルテが
こんなに近くにあったことを。
ガーーーン。
去年の秋、可南子さんとちょっと遠出したときに
なんのきっかけだったか、前橋のはなしになって、
可南子さん(以下、可)
「前橋といえば、ザッハトルテよね」
マリー(以下、マ)
「なんですか? 前橋のザッハトルテって」
可「ほら、あのミーちゃんちのとなりのザッハトルテ」
マ「イトイさんのおかあさまのミーちゃんはわかりますけど、
おとなりのザッハトルテって?」
可「ほんとに知らないの?
こんなにお菓子たべてるのに?」
マ「し、しらないです!
いや、なんか、すごいものを見落としてますよね?
わたし」
みたいな会話があり。
あわててほぼ日のザッハトルテを検索、
2025年の受注日を知り、
当日は運よく仕事のすき間をぬうことができたので
受注スタート時間直前にPCをひらいて
息をとめて時計が11時になるのをにらみつつ
ひとり1台のザッハトルテ購入をはたすことができたのでした。
そして、1月なかばに届いたのが、こちらです。
ほぼ20年、知ることのなかった
まぼろしのザッハトルテ。
自分のうすぼんやり感に
あきれつつ、いや、なかば感動すらしつつ、
すこしあたためたナイフを
そっと、いれてみました。
おいし〜〜〜いのです。
チョコレートの甘さ加減、
生地のしっとり具合、
杏ジャムの際だちすぎない引き立て方。
なんていうか
すべてが過不足なく、まあるく調和していて
とにかく、美味なのです。
室温でいただくときのチョコレートのやわらかさ、
冷蔵庫で冷やしたときのちょっとカリッとした硬さ、
どちらも表情がちがって、たのしめます。
もちろん、このようにクリームを添えても
抜群です。
できれば、クリームまみれ
くらいにたっぷり添えると
幸せ指数がぐんとあがります。
しかし。。。
なんだったのでしょう。
この失われた20年。
知ってたら、毎年たべられてたのかな。
ぼけぼけしている自覚は
けっこう早くからあった人生ですけれど、
こんなにおいしいものに気づかずに
うかうか過ごしているとは。
ものすごくおいしい
チョコレートではあるけれど、
バレンタインからは、かなりはなれてしまってることに
再度、お詫びをこめて
来年2026年のザッハトルテは見逃さないよう誓う
春まだ遠い如月です。
どうか
すてきなバレンタインを!
ザッハトルテに呆然としていて、
うちの子たちと写真を撮りわすれました。。。
なので、日常のなにげない景色を。
寝ているスヌーの横を通るネコのジャイ、
別にいいんだけど、ちょっとジャマだな、という顔で
ちらっと見ます。
前橋のドイツ菓子のお店
「Schwestern Haus(シュヴェステルンハウス)」の
ザッハトルテを販売するお手伝いを
「ほぼ日」が始めたのは2002年のことでした。
こんないきさつで
ザッハトルテの販売をはじめました。
‥‥というコンテンツがありますので
興味のあるかたは読んでみてください。
読み返して気づきましたが、
パッケージ、最初からまったく変わっていないんですね。
いまでも年にいちど、
「ミーちゃん家のお隣のケーキ、売ります。」
というコンテンツは続いており、
この冬でなんと23回目になりました。
最初に「お手伝い」と書いたのは、
このザッハトルテ、
「ほぼ日」の販売アイテムではなく、
「Schwestern Haus」がこんな販売をしますよ、
という告知のみを「お手伝い」しているからなんです。
ご注文は12月にメールで直接お店が受け付け、
お届けは翌年の1月下旬。
のんびりとした「ぜんぶ人力」の製造販売です。