HAPPY EASTER!
なので、うさぎのケーキを。
クリスマスやハロウィンほどの盛り上がり、
日本ではありませんけれど、
キリスト教ではとても大切な日にあたる復活祭。
磔刑に処されたキリストが、
生前の予言通り、3日後に復活する奇跡を起こした日を
どうして、
イースター(Easter)と呼ぶようになったかというと
春の女神エオストレ(Eostre)に由来する説が有力とか。
ゲルマン神話の女神、そのエオストレの使いでもある
うさぎ、
そして、多産なことから豊穣や繁栄の象徴としても
復活祭に欠かせない存在が、
イースターバニーなのですね。
カラフルな卵、うさぎやひつじのお菓子など
春らしいイースタースイーツのなかでも
ひときわ目をひいたこのうさぎのケーキ、
こんな箱に入って届きました。
信州八ヶ岳で、
曽祖母から受け継いだレシピのクッキーやパンを
焼いているチェコ人の職人さんの作品です。
そう。。。
作品、といいたくなるくらい
おいしいのです。
偶然、みつけるなんて
なんてラッキーな! と自分をほめつつ、
一緒に届いたクッキーも絶品で
うさぎのケーキにも、こんなふうにぴったり。
ほどよい甘さの、さくっとしたクッキーに
レモンや、赤すぐりの酸味が
絶妙にとけあってます。
春の野の花みたいなクッキーは
かわいらしいパッケージに
3枚ならんで、はいってます。
『「食べる冒険」からチェコ共和国を知る
道標になれば幸いです。』
お店のホームページの最後には
こんな一文が記されていますけれど、
地図と歴史でしか知らないまだ見ぬ国が
このおいしい冒険で
憧れや、親しみ、どこか懐かしさも感じるような
ぐっと身近な国になりました。
花が咲きそろう春のおとずれは
どの国でもお祝いしたいもの、
どうか、穏やかなよい春を。
かわいいお花のクッキーを前に
なんとか、ひとかけらでもたべたくて
切ない表情になっちゃうスヌーとステラです。。。
今回のお菓子は「MIKEŠ」(ミケシュ)製。
店主は日本に暮らすチェコ人で、
パンや焼き菓子のレシピは
曽祖母であるBabička Antonia
(アントニアおばあちゃん)から
受け継いだものだといいます。
アントニアおばあちゃんは
現在のスロバキアにあたるちいさな村の出身で、
小麦作りから、季節の果物や木の実の収穫、
ガチョウや豚など家畜の世話までこなし、
日々、つくっていた料理は、
昔から家族で引き継いできた
伝統的なものなんですって。
店主も幼い頃から親しんだその料理は、
おばあちゃんが綿密にノートに記して
遺してくれたそうで、そのノートを
お母さま経由で引き継いだ店主が、
チェコのパンやお菓子をつくりはじめた、
というのが、お店が生まれた経緯でした。
店名の「MIKEŠ」は、チェコの国民的画家である
ヨゼフ・ラダの作品『黒猫ミケシュの冒険』から。
お店のロゴにもその姿が見られます。
ラインナップは、パン、菓子パン、
デザート、クッキーなど。
そしてイースター(チェコ語でVelikonoce)の
季節である3月には、
限定で「Velikonoční(ヴェリコノツェ)」という
パウンドケーキがつくられます。
今回、マリーが購入したのは、
うさぎ(Zajíček ザイーチェク)のかたち。
ほかにも、羊(Beránek ベラーネック)のかたちも
販売されていたそうです。
「MIKEŠ」は現在ネットショップのみの展開ですが、
いずれ、アトリエのある信州・八ケ岳ふもとの
原村に実店舗を構える予定だそうですよ。
●note