あけまして
おめでとうございます。
初春のよろこびを
美しい木箱に入った
お菓子にこめまして。
白地に藍と薄紫の真田紐をほどいて
ふたを開けると
中はこのように。。。
真っ白な薄い包みを
また、そっとひらくと
きれいな形の干し柿が
ころんとでてきます。
柿衣という和菓子です。
衣をまとった柿、
「かきごろも」という音もきれいです。
表面の白い粉は、甘みのしるし。
柿を乾燥させると
糖分がしみでて結晶となって
表面に粉となってあらわれるのだとか。
「柿霜(しそう)」というそうです。
柿に甘い霜がおりるなんて
すてきな言い様ですよね。
干し柿のなかに
特製の白餡と、口どけのよいバターが。
ほんのり甘くて
しっとりとした食感です。
あくまで干し柿のやさしい甘みを
引きたてるような
それでいて、干し柿そのままよりも
おもしろくて、はっとさせられるような
組み合わせです。
みずみずしい柿も大好きだけれど、
干して甘みがぎゅっと凝縮されたものって、
どうしてこんなにおいしいんでしょう。
そういえば、
柿も好みが分かれるところですよね。
シャキシャキした硬めのが好きな方も
あれば、とろっとした完熟がお好きな向きも。
去年の秋は
びっくりするほど短くて
冬が駆け足でやってきましたけれど、
柿衣は、今月下旬まで味わえるとか。
縁起もいいとされる柿、
みなさまにとって
どうか、よい年となりますよう。
おめでたくも、おいしい干し柿
なのですけど、雑種ねこのジュニアにとっては
ほぼ興味がないような。。。?