Le salon de Marie マリーな部屋

「パンがないのだったら、ケーキを食べればいいのに。」と、
マリー・アントワネットは言ったのだそうだ。
どうせ、そういう話はよくできたウソなのだろうが、
ケーキがパンのかわりになると思っているマリーの気持ちが、
もひとつよくわからない。
ぼくは、ケーキを食べて腹をふくらませることなんて、したくない。
マリーはどうかしている。

しかし、とんでもなくお菓子が好きな人間というのは、
ほんとうにいる。ぼくは、そういう人を、ひとり知っている。
しかも、マリーという名である。日本人だ。
彼女は言った。
「わたしは、パンも食べるし、ケーキも食べる」
なんのこっちゃ?

そのマリーは、お菓子のことを語るときと、
お菓子を食べているときだけ
ほんとうに真剣な表情をみせる。怖い。
悪いひとじゃないのだろうが、怖いのはほんとうだ。

そんなマリーが、
「いま、ぜったいにたべるべきお菓子はこれだ!」と
ほんとうに真剣に語るのが、ここ。
「マリーの部屋」なのだ。
わたなべ まり プロフィール
illusttarion koharu

生活のたのしみ展の、あとのたのしみ!

終わっちゃいましたね、
生活のたのしみ展。


でも、
まだまだ、一枚ずつ
たのしんでいるものがありまして。



福田さんの缶クッキーです。


。。。ん?
缶クッキー? クッキー缶?
どっちなのかな。
「缶に入ったクッキー」と「クッキーの入った缶」の
省略だとすると、缶クッキーの方が
クッキーに重きが置かれてる気もするけど、
ま、どっちでもいいのかな。


話をもどしますと、
缶のデザインが、福田さんで
クッキーは、道灌山ベイクショップ製だそうです。


会場では会えなかった福田さんから
「素材にもしっかりこだわった間違いのないおやつ」と
メールで太鼓判が届いたのですけど、
。。。おいしいのです!たしかに。



開けると、こんな感じです。
塩ガレットや、ミルクチョコサンドのクッキーや
ラズベリージャムサンド、
はちみつ全粒粉のキツネクッキーなどなど。


ジャムサンドをかじると
ふわっとラズベリーのよい香りが
ひろがります。


こうやって
ふいにおいしいものに出会うと、
ほかには、どんなものを作ってらっしゃるのかな?
と、お店をのぞいてみたくなっちゃいますよね。


ちなみに、



モチーフは、キツネ。


東京の西日暮里にあるという
このお店の名前になっている道灌山(どうかんやま)は
西日暮里4丁目の高台のことで、
そこには、キツネが住んでいたんだとか。


道灌山の名前の由来は
江戸城を築いた太田道灌の出城跡という説も
あるらしいです。
100年前、200年前の
ちょうど今ごろ、若葉の季節には
のちに東京と呼ばれて山手線が走る場所で
キツネがぴょんぴょん遊んでたのかなぁ。


時をこえて
かわいらしい缶とクッキーに変身して
変わらず、地域を守っているような。


どうか、よい5月を。
次はいつか、まだわからないけど、
次回のたのしみ展も、たのしみに ♪


わたなべ まり


boutique où je l'ai acheté 今回、買ったお店
福田利之さんの 道灌山ベイク クッキー缶

2023年の「生活のたのしみ展」で販売をした
このクッキー缶、ふだんは売っていないものだそう。
けれども月に1回、不定期で、
店頭、オンラインショップ、
今回のような催事会場のいずれかで販売を続けている
「かくれた人気商品」なのだそうです。

中身は、国産小麦、那須御養卵、
北海道産発酵バター、そしてゲランドの塩と、
厳選した食材を使い、
丁寧につくられた焼き菓子が6種類。
上に掲載した写真の順番で紹介しますと、
左上が「塩ガレット」、
その右が「はちみつ全粒粉キツネクッキー」、
右上が
「ヘーゼルナッツクッキーミルクチョコサンド」、
左下は「フロランタン」、
その右が「ラズベリージャムサンド」、
右下が「全粒粉とマスカットレーズン」です。

ちなみに、道灌山(どうかんやま)には
かつてキツネが住み、
稲荷山(とうかやま)と呼ばれていた頃があるそう。
地域に根付いたお店にしたいとの思いを込めて、
オーナー
(東京・西日暮里のパン屋さんianakのかた)の
地元である道灌山の地名をつけたんだそうですよ。

通販URLはこちら
販売のおしらせはInstagramでどうぞ。

福田利之さんについては、
こちらこちらをご覧ください。

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