2013年2月2日、午後12時10分、
旗揚げ公演は、なんの前ぶれもなく上演されました。
劇場は、「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コーナー、
「気まぐれカメら」。
これがその、記念すべき第一回公演です。
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げきだん。
かわいい犬を愛でる
やさしいおじさん、です。
でも、これはお芝居です。
犬とおとうさんは劇団をつくりました。
「セルフタイマー」
というものを使うことで、
お芝居ができるようになりました。
<『ブイヨン豆知識(未刊)』より>
2013/02/02 12:10 |
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こんにちは、「ほぼ日刊イトイ新聞」の山下です。
「劇団セルフタイマー」のファンです。
上の投稿が「気まぐれカメら」に登場したときの衝撃を
いまでもはっきりと思い出すことができます。
感動すると同時に、失礼ながら、
こみあげる爆笑をこらえることができませんでした。
糸井重里が公園でひとり(ブイヨンは一緒ですが)、
セルフタイマーの機能を思い出して、
おそらくは四苦八苦のすえ、この一枚を撮った。
その様子を想像するだけで‥‥
あふれるペーソスを感じざるをえません。
なんてひたむきな創意工夫!
写っている俳優に、ふざけている表情はみじんもなく、
あくまで「真顔」という演出もすばらしかった‥‥。
この「げきだん」が続くことを
ぼくはひっそりと願っていました。
そしたら‥‥
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げきだん・せるふたいまー。
おとうさんとの劇団は、
まだ続きますよ。
こんどは、すべり台でのお芝居です。
いっしょにすべろうと誘われましたが、
犬がいやがったので、
抱っこということになりました。
<『ブイヨン豆知識(未刊)』より>
2013/02/04 11:17 |
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2日後にきました、第2回公演!
現場の苦労を感じさせる躍動感はそのままに。
俳優たちの真面目な表情も、そのままに!
しびれました。
「劇団セルフタイマー」という名前を
ここではじめて耳にした方も、
もう、どういうことかおわかりですよね。
「劇団セルフタイマー」とは、
カメラのセルフタイマー機能を使って
糸井重里が愛犬ブイヨンと写真に写ることをいいます。
それがつまり「劇団活動」。
「劇団セルフタイマー」の作品は、
この後も着々と「気まぐれカメら」で上演されていきます。
各作品についての詳しくは、
次回以降の本編で、糸井本人がたっぷりと解説。
どうぞおたのしみに。
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せっかくなので、
みなさんからの投稿も募ろうと思いました。
だってセルフタイマー撮影に、挑戦してみたくありません?
撮って送ってくだされば、
それだけであなたは「劇団セルフタイマー」の団員に!
優秀な作品は、ここで発表させていただく予定です。
自分の写真を送るのって‥‥照れくさいですよね。
わかります、そのお気持ち。
でも、その照れを超えて、一緒に遊びましょう!
糸井重里に応募の際のポイントを訊いてみました。
こちらを参考に、よろしければご参加ください。
「そうですか、読者に募集を。
‥‥応募があるかなぁ(笑)。
いや、やってみるのはいいと思いますよ。
たいていのカメラにはついている機能ですからね。
要は、やろうと思うかどうかなわけで。
撮影のポイントは、そうですね‥‥
やっぱり、新しい地平を開拓するような写真を
ぼくは見たいです。
セルフタイマーでこんなことができるんだ、
っていうのを劇団員同士で教え合いたい。
あとはそう、
ぼくの場合はわがままな女優(ブイヨン)がいるから、
苦労をするわけで。
その苦労が写真の味になるんでしょうね。
ひとりで写るだけだったら苦労はないんです、
タイマーをセットして走るだけですから。
その意味では、苦労の要素を課したほうが
いい写真になると思います。
動物といっしょに写るのは、基本的にいいです。
何を撮るかで迷ったら、犬や猫と一緒に。
それでいいと思います。
どんな写真が届くか、たのしみにしています」
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次回からいよいよ本編。
「劇団セルフタイマー」の上演作品を、
一公演ずつじっくりと味わっていただきます。
監督本人による解説は、
展示作品の前で行なっていくスタイル。
そのために、
「ほぼ日」の会議室をギャラリーにしつらえました。
なかなかの雰囲気でしょ?
さあ、このギャラリーに‥‥。
監督、来場です。
▲こうやって展示することは監督にひみつにしていたのでした。
(つづきます)
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