・一度書き終わった原稿を、深夜にじぶんでボツにした。
だから、いまからあらたに一本書かなきゃならない。
大人にはそういうこともあるんだよ、お嬢ちゃん。
あたしは、もう、公言してますけど、
原稿を書くのが苦手で嫌いな人間ですからね。
いまから、あらためてもう一本なんて、
めんどくさくてしょうがないんですよ。
だったら、さっき書いた一本を
ボツにしなきゃよかったじゃぁありませんか。
そう言われても、もう決めちゃったからね。
どうしてボツにしたかって?
やすみやすみ、とぎれとぎれに書いたものだから、
なんだか、ちゃんとつなげようとしすぎて、
ちっともおもしろくないものになっちまったのです。
いつもだって、おもしろいわけじゃないのだけれど、
じぶんからはっきり「おもしろくない」と言うのだから、
よっぽどのことですよねー。
さ、気分を変えて、日記みたいに書きます。
昨日は、佐藤雅彦さんの講演会がありました。
東京大学のあの安田講堂が会場でした。
「作り方を作る」というタイトルがすでにいいです。
80分の授業をふたコマという長丁場ですが、
さすが「伝える」ことの研究者でもある佐藤さん、
まったく飽きさせず、しかも言いたいことはちゃんと言い、
長い時間ずうっとおもしろかったです。
そして、おそらく吸収する気のある人には、
ほんとに役に立ってしまうような時間だったと思います。
講演が「おたのしみ」であり、しかも「役立つ」って、
理想的と言えるようなイベントだったということです。
佐藤雅彦さん、ずうっとああいうことを研究してきて、
ずうっと考えを進化させてきて、ずうっと人も育ててきて、
しかもじぶんも飽きないようにやってて、えらいなぁ。
ぼくも、いつも以上に熱心な生徒として、
佐藤雅彦の考えてきたことを吸い込んでいました。
「ずうっとおもしろいことを、ずうっとやってきた」
こんなに素晴らしいことは、ないと思いました。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「考え途中の考えごと」が、いくつもあるのもよくないよね。