わたしが知るかぎり くんは 社内でもTOP3を争う、 気をつかうひとです。 だいたいのことを 「いいんじゃないですか」と 受け入れてくれますし、 じぶんからなにかを主張することは ほとんどありません。
そんな西田くんがさきほど 打ち合わせしている 会議室に入ってきました。 「 さん、ずっと探していたんです。 どうしても聞いてほしくって、 お客さんがいない、 社内の打ち合わせだったら、 のりこもうと思って、来ちゃいました」 という前のめりっぷりです。
そして打ち合わせを終えて、 デスクにもどってきたら また西田くんがやってきました。
「こんなに永田さんのところに来たら 嫌われるかもしれないんですけど‥‥」 と気を使っているのですが、 それでもあふれる思いが 止まらないようで、 永田さんを爆笑させながら ひとしきり、思いのたけを話し、 「また来ます」 と言って去って行きました。
めったに見ることができない彼の熱が、 いろいろとうまく着地することを ねがうばかりです。 |