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次の新作「明日の幸福論」は もちろん観ていないので、 旗揚げ公演の感想になっちゃうんですが、 どうでした? 若くてフレッシュなおふたりは、 「劇団HOBO」の どのあたりがおもしろかったですか? |
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なんていうんだろう、あの感じ‥‥。 やっぱり、しみじみ? |
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じんわり? ほんのり? |
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「じんわり」ですね。 |
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登場人物がみんな、 どこかだらしない人たちだったりで。 でもみんな一所懸命に生きていて、 人情味にあふれてる。 そういうなんかこう、ペーソスがね。 |
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そう! ペーソス! いい話ではあるんだけど、 けっこう笑えるっていうことも、 わたしは言っておきたい。 |
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いや、かなり笑えましたよ。 |
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爆笑ではないんだけど。 |
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そう。 |
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ぼくの場合はいちばん好きな、 もう、ツボですね。 |
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ホームコメディかも。 |
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ホームコメディよ、ホームコメディ。 |
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「ここで笑って!」というふうには 演出されていなくて、 役者さんは必死にその役を生きてるんだけど、 それをみていると、もう、おかしくて。 |
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滑稽さに満ちあふれていますよね。 |
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そう。こっけい! 人間っぽい。 |
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愛おしくて滑稽。 |
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かなりのペーソスです。 |
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たしかに、「ペーソス」っていうのは キーワードのひとつとしてありますね。 |
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あります、あります。 いや、あんなにおもしろいとは 思わなかったんですよ正直。 だって‥‥ 失礼な言い方になるかもしれないけど‥‥。 |
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はい。 |
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チラシをみたときに、 知ってる人って省吾さんと、 高橋由美子さんだけだったんです。 ほかの人は知らなかったから。 |
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そっかー。 |
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わたしはテレビで見かけたかたが 何人かいらっしゃったので、 「あ、この人が」って感じでした。 |
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さすがだわ。 |
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高橋由美子さんの人生。 |
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はい? なんでしょう。 |
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興味がありますね。 |
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高橋由美子さんの人生。 |
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いや、私たちの知っている 高橋由美子さんじゃなかったですよね。 |
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ああ~。 |
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そうだわ、ぜんぜん違った。 |
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だから、高橋由美子さんはですね、 『南くんの恋人』で女優ブレイクして、 『ショムニ』を経由してるんですよ。 |
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さすがだわ。 |
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で、あの舞台を観て、 「こうなったんだ、高橋由美子さんは」 っていうのは思いましたねー。 アイドルの人が、こんなふうになった。 |
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なるほど、目のつけどころが。 |
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斉藤由貴さんも最近そうだし、 昔アイドルだった人がいい感じになるのを、 けっこうわたしたち見るじゃないですか。 |
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うん。 |
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石野真子さんもそうだし。 田中好子さんとかも典型だし、 伊藤蘭さんも。 主役じゃないんだけど、 すごくいい演技を見せてもらって。 だから高橋由美子さんも、 「わあ、こうなったんだあ」 っていう感じはすごくありましたね。 |
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うん。 |
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そうですね、 「劇団HOBO」のなかで いちばん知名度があるのは、 やっぱり高橋由美子さんでしょう。 その高橋由美子さんが、 まったくフラットな関係で、 いち劇団員として舞台にいるのが すごくかっこいいと思いました。 |
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完全に溶け込んでたよね。 |
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そう。 |
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すごい素敵だった。 |
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よかったー。 |
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よかった。 |
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生意気な言い方ですが、 上手、でしたよね。 |
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ほんとうに上手だった! なんかアイドル高橋由美子じゃなくて、 チャキチャキの女性で。 |
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ふつうの家の長女役をね。 |
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「ゴムのあとがかゆい」 みたいな芝居を平気で(笑)。 |
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やってた、やってた(笑)。 |
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ペーソスの世界に飛び込んで。 |
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達者な役者さんたちと、 みごとにからんでましたよね。 |
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そう、「劇団HOBO」は そうとう上手い人の集まりなんですよ。 あの芸達者な省吾が、 言ってはなんですが、未熟にみえたもん。 技量がね、やっぱり違う。 |
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それは武井さんが同期だから 厳しく見ちゃうんですよ。 |
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劇団の同期だから。 |
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だから、違うって。 そもそも同期じゃないって! |
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(笑) |
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ぼくからは同じように芸達者に見えましたよ。 すばらしい溶け込み方でした。 |
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うーん‥‥ならいいんだけど。 |
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やっぱり同期に厳しいね。 なんか、すがたかたちも似てるしね。 |
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わはははは! |
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似てないですよ。 あんな太ってないですよ。 ぼくと体重ほとんど変わらないんだよ? |
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‥‥だから、一緒じゃないですか(笑)。 |
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体脂肪率が違うの! |
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わかりました(笑)。 武井さんと省吾さんの「同期問題」は さておきまして、 もっと「劇団HOBO」の魅力を、 お願いします。 |
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セットが。 |
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あ、舞台装置。 すばらしかったですよね。 |
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抽象ではなく、具象のセットでした。 |
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ぐしょー?? |
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具体的な舞台装置ということです。 この前は茶の間が舞台という設定で、 ほんとうにそのまま、 「茶の間」がありましたでしょ。 |
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あった。 ああいうのが具象っていうんですね。 |
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野田秀樹さんの舞台なんかは、 抽象ですよね。 布や材木などで様々な空間を「見立て」ていく。 |
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なるほどねー。 |
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「劇団HOBO」のあのセットは、 劇団のテイストにぴったりでした。 ペーソスあふれるお茶の間で。 |
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今度は「長屋」が再現されるそうですよ。 |
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そういうたのしみもありますよねー。 |
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前回とまったく同じメンバーでの公演ですから、 やはり前回の、あの「味」は、 また期待していいんじゃないでしょうか。 |
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ほんと、観てもらいたいですねー。 |
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(つづきます) |
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2010-02-04THU |
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