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お芝居のタイトルは、 『明日の幸福論』といいます。 |
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どういうストーリー? |
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やっぱ、味わいのあるペーソス系? |
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えー、実はですね、 「あらすじ」については今回ちょっと、 とくべつなご紹介の仕方ができるんですよ。 |
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んん? とくべつとは? |
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この前『劇団HOBO』の団員3人が、 「ほぼ日」へ遊びに来てくれたんです。 |
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へえええ〜。 |
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HOBOがほぼ日へ! |
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なので、せっかくですからね、 そのとき聞かせていただいた「あらすじ」を ご本人たちの解説でお届けしようかな、と。 |
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おもしろーい。 感激団、初? |
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初、ですね。 その形式で「あらすじ」をお届けする前に、 劇団員のご紹介をしておきましょう。 |
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そうしましょー。 |
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まずはこのかた。 『劇団HOBO』の リーダー的な人ですよね。 脚本と演出と出演をされている、 おかやまはじめさん。 |
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さわやか! |
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プロフィール用の写真をいただきました。 |
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わたし、何度もお顔を拝見しています。 |
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名バイプレイヤー。 |
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そうです。 ま、おかやまさんに限らず、 『劇団HOBO』の劇団員は、 みなさんが他できっちりと 活動されている方々ですよね。 |
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はい。 経験豊かなおとなの役者さんたちです。 ご紹介を続けましょう。 林和義さん。 |
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またもやさわやか! |
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プロフィール写真ですから。 |
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本間剛さん。 |
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ほのぼのー、いい笑顔ー。 |
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古川悦史さん。 |
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お、キリッとしてる。 |
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元・文学座の正座員というかたです。 |
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実力派ですね。 |
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有川マコトさん。 『絶対王様』という劇団に所属されています。 |
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チラッと胸毛が。 |
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そこ? そこに注目? |
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わあ〜〜〜。 |
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‥‥こうして並べると、 高橋さんはほんとうに紅一点だわー。 |
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と、まあ、この7名が『劇団HOBO』の 劇団員になります。 ──という感じですかね。 |
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そうですね。 あとは、団員の方々から 「あらすじ」をうかがったときのことを 掲載しておくようにいたします。 |
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じゃあ、わたしたちふたりは、 のちほどそれを読めばいいわけですね? |
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そういうこと。 |
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のちほどたのしみー。 |
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「ほぼ日」にお越しいただいた 『劇団HOBO』の3名様は、 おかやまはじめさんと古川悦史さん、 そして省吾さんでした。 |
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お話の聞き手は、ぼくと山下さんでーす。 |
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![]() お話は2009年の年末にうかがいました。 |
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きょうはわざわざ、ありがとうございます。 |
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よろしくお願いします。 |
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いえいえ、こちらこそ。 |
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よろしくお願いします。 |
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お久しぶりです! |
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(しばし、ご挨拶や、 去年のお芝居の感想などをワイワイと) |
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‥‥で、次の公演のタイトルが、 『明日の幸福論』。 |
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はい、『明日の幸福論』。 |
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どういうストーリーなんでしょう? |
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まず、舞台は長屋です。 貧乏長屋。 |
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ああ、いきなりペーソスが(笑)。 |
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太宰治の『貧の意地』っていう短編があって、 それがモチーフなんです。 |
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『貧の意地』。 ごめんなさい、それを読んでいないので、 その短編がどういうお話か、ざっくり‥‥。 |
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ええと‥‥浪人の話です。 |
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貧乏浪人の。 |
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武士なんだけど、浪人。 長屋に暮らしている。 |
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師走で、もう、とにかく金がない。 借金取りも来るけれど、もう、どうしようもない。 そんなときに、 おかみさんがちょいといいお金を 親戚から借りてきた。 |
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十両借りてきた。 |
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その浪人は酒飲みなもんだから、 「よし、みんなで飲もう!」 ということになっちゃう。 |
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飲むんです、みんなで。 さんざん盛り上がって、 じゃあそろそろおひらきにしましょうか、 となったときに、 ふと見ると、一両足りない‥‥。 あれ‥‥? ‥‥最初から九両しかなかったんじゃ? いやいやいや、そんなはずはない、 たしかに十両ぴったりあった。 |
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みんな貧乏なんですよ。 |
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みんな武士なんです。浪人。 |
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それぞれが「わたしではない」と。 裸になって「ほらみろ」と。 そんななかで、ひとりだけ、 「うーん‥‥」となっている男がいる。 男は、 「わたしは‥‥一両持っている。 だから、切腹をする。 そのかわり、あとで質屋に聞いてくれ」と。 |
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刀のさやを質に入れて、 たまたまもらった一両が ふところに入っているんだ、と。 |
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その「たまたま」が、ふがいない。 ふがいないけれど、 一両持っているから疑われても仕方がない。 だから切腹する。 そのかわりあとで質屋に行って聞いてくれ。 |
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いまにも、腹を切ろうとしているときに‥‥ |
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おや? |
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行灯(あんどん)の下に、あった。 |
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あれれ! なぁんだ、よかったよかった! |
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とよろこんでいたら‥‥ |
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奥さんがトコトコとやってきて、 「すみません、さっきお出しした お重の底に一両がくっついてました」 |
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十一両に増えた。 |
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へ? ‥‥増えちゃった(笑)。 |
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増えたんなら、いいじゃねえか。 いやいやいや、そうはいかねえ、と主人公。 だれだかわかんねえけど、 増えた一両、持って帰ってくれ。 |
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でも、誰も名乗りでない。 |
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朝方まで、じーっと。 |
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(笑) |
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じわじわきますねえ(笑)。 |
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じゃあこうしよう、と主人公。 玄関先に一両を置いておくから、 今からひとりずつ帰ってくれ。 自分のものっていうヤツはそれを持って帰る。 そういうことにしよう。 |
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ひとりずつ帰るんです。 |
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みんな帰る。 |
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残されたのは奥さんと主人公。 ‥‥奥さんが玄関先に見にいって、 戻ってくる。 「あったか?」 「ありません」 「そうか‥‥酒をくれ」 で、だいたい終わるお話なんです。 |
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へええええ〜。 |
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いい落語を聞いたような‥‥。 |
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そう、今回はかなり落語っぽい。 |
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微妙に笑えてしまう感じもあるし。 ‥‥ああ、 まさしく去年観た、 『劇団HOBO』の舞台の味だ。 |
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人情ものの後味ですよね。 犯人がだれかもわからない。 でも、それもいい、と。 ──なにしろね、登場人物は、 全員ぐずぐずしているやつなんですよ(笑)。 |
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(笑) |
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そのぐずぐずの中に、 きらっと光る美意識を感じる作品だったので、 今回のモチーフにしてみたわけです。 |
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ということは、みなさん浪人役? |
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いやいやいや(笑)。 |
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ぼくらがちょんまげを結ってやると コントになっちゃうので。 |
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舞台を「昔の昭和の長屋」にしてやります。 登場人物も浪人じゃなくて。 |
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昔の昭和! いいですねぇ〜。 |
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ぼくらは前回を観てるので、 いまのお話を聞いただけで、 もう、かなり期待がふくらんでいます。 |
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そうですよね。 かなり、たのしみです。 |
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ありがとうございます。 ‥‥がんばらないとな(笑)。 |
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ほんとに(笑)。 |
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がんばりましょう! |
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稽古のたびに、 脚本はどんどんおもしろくなってるので‥‥ そうですね、期待してください! ‥‥いやあ、がんばらないとな(笑)。 |
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