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舞台を映像化した「ゲキ×シネ」 というスタイルで、 劇団☆新感線の『メタルマクベス』を 観てきました。 と、これを踏まえたうえで、 じゃあ、もう、 自由に感想を言い合いましょうか。 |
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自由、いいねー。 |
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まず、おさえておきたいのは、 宮藤官九郎さんの 脚本ということじゃないでしょうか。 |
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クドカンだ。 |
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「大人計画」の宮藤官九郎さん。 |
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劇団☆新感線と宮藤さんっていうのは、 初のタッグでしょうかね? |
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たぶん、あたしの知るかぎりでは。 |
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演出家のいのうえひでのりさんは、 『メタルマクベス』というタイトルだけが イメージとしてあったらしいですよ。 で、ある日、宮藤さんにそれを話したら、 「メタルマクベス、響きがいいっすねぇ、 やってみたいっす」 って、即決だったらしいですよ。 |
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ちなみに宮藤さんは、 その時点で シェイクスピアをまともに1冊も 読んだことがなかったんですって。 |
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へえええええ〜。 |
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なのに、あんな‥‥。 |
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それから原作を読んで、把握して 解体して、 「メタル」なかんじに 仕上げてしまったんですね。 |
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すごいよねー。 でもさ、「メタル」って、どういう意味? |
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ん? なんなんですかね? 金属寄りにするってことでしょうか? |
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そういえば金属っぽい衣裳を着てました。 |
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ちがうって(笑)、音楽の種類だよ。 |
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「ヘヴィメタル」の「メタル」でしょう。 |
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‥‥ヘヴィメタルというものは 具体的にどんなバンドの音楽なの? |
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激しいファッションで、 激しい音楽をやるバンド、かな? |
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‥‥いいレベルですよねぇ(笑)。 ヘヴィメタルを よくわからないレベルのぼくらが、 これだけたのしめたというのは 大きなポイントですよ。 |
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そうそう、それ大きいですー。 |
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『メタルマクベス』のポスターって、 いわゆるヘヴィメタルな 激しいデザインなんですよ。 ![]() |
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ああ、そうですよねー。 |
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ちょっと語弊がある言いかたに なるかもしれないけど、 女性のみなさん、 このポスターで引かないでください! |
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そうです! これでドン引きしたら損です!! いや、かっこいいポスターなんですよ? でも、慣れない人は びっくりしそうなので。ね? |
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うん。 あと、ヘヴィメタだから うるさいんじゃないか っていうのも、 それはもったいない話なので。 |
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もったいなーい。 |
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おもしろくて迫力のある 音楽をたのしめる、 くらいの気持ちで行ったほうがいいです。 |
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なにしろ、生バンドですから。 |
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そう! それはぜひ言っておかないと。 『メタルマクベス』は劇団☆新感線の 「Rシリーズ」なんですけど、 この「Rシリーズ」には、 本物のバンドが入るんです。 ![]() |
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これがまた、ねえ。 |
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舞台のそこかしこで、 生バンドがガーンときて、 ヘビメタが歌われるんです。 それがご愛嬌じゃなくて、 ストーリーに組み込まれてて なにしろ役者さんの歌がうまい。 |
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内野聖陽さんって、 なんであんなに歌がうまいの? |
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あのレベルはミュージシャンでしたよ。 |
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とくに音楽での序盤のつかみは、 大変なものがありました。 コンサートだか、 演劇だかわかんないような。 |
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うん! |
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上條恒彦さんの歌が! ![]() |
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ああ、あのシーンは、 おもしろくて、すごかった! |
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お城で兵士たちと一緒に歌うんだよね。 |
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王様には、お抱えの歌手がいて。 |
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冠(かんむり)くんだ! |
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あの人、只者ではないですよね。 |
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あのかた、本当に冠くんっていうんですよ。 |
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そうなの? 役名じゃなくて? |
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冠徹弥さんっていう、 本物のミュージシャンで、 伝説の極道エンタテイメントバンド、 『So What?』の ヴォーカルだったそうです。 その後、「The 冠」としてソロデビュー。 |
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すごーーい! どうりでシャウトが本物だったわけだ! |
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その冠くんが ハードロックを歌うんですけど、 これ、上條さんも一緒に歌うんですね。 冠くんが高い声でシャウトしてて、 上條さんがサビを歌うときには、 そこだけ『ラマンチャの男』とか、 『屋根の上のヴァイオリン引き』 とかみたいな、 朗々とした歌いかたになるんです。 それがもう(笑)。 |
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とても、メタルには聴こえない(笑)。 |
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聴こえない、でもすばらしい(笑)。 |
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いわゆる、ザッツミュージカルの(笑)。 それをね、 セットで3回繰り返したんですよね。 |
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あのしつこさ(笑)。 |
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すばらしいおもしろさでした! |
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うん。 最初のあそこらへんでぼくはもう、 かんぜんにつかまれましたよ。 |
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あたし、MVPは冠くんかも。 もうなんて言うの?、 こう(ふんぞりかえる)観てたのが、 こう(身を乗り出す)なる。 |
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なる、なる! |
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背もたれでこう観てたのが、 もう、背もたれなんかいらなくなって、 前のめりになって観る感じ。 |
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そういう瞬間が、 新感線の舞台でいくつかあって。 ぼくの場合は、いちばんそうなったのは‥‥ まあ、さっきもMVPの話が出ましたが、 いちばん前のめりにしてくれたのは、 ぼくはですね‥‥松たか子さんです。 |
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ああー! |
(つづきます!) |
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2008-05-22-THU | |
協力 (株)イーオシバイ |
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