

- 次は、煮物的なものです。
パックにはいった煮物、缶詰の煮物など。
それは珍味? といわれると
どうなんだろう、と悩んだんですが。

- 厳密に考えなくても(笑)。

- おおらかにいきましょう。おおらかに。


- では、ちょっと安心をして、
煮物シリーズを。
まずはこちら。
珍味No.KSN-011
メカジキのハモニカ煮
「気仙沼もうかの星本舗」さんがつくっているもので、
メカジキの「ハモニカ」と呼ばれる部位を煮た物です。

- あたためないといけないというのが
珍味的にひっかかるわけか‥‥。

- はい。そうなんですよ‥‥。

- まあ、とにかくあったまっちゃってますし、
食べましょう!。

- そうですね。
このハモニカという部位は、
メカジキの背びれのところで、
なかなかの希少なものなんです。
水揚げされる場所にしかないような。
100キロ中1キロくらいしか取れないんですよ。

- ほんとに珍しいという意味で「珍味」ですね。


- あ、へんな形をしている。

- このギザギザな感じがハモニカなわけですね。

- 骨についている身を食べるというものですね。
リブロースみたいな。
骨がついてるところが
一番おいしいというものですからね。

- 珍味というよりおかずですね‥‥すみません。

- まあまあ(笑)。

- これ、骨をちゅーちゅーしたくなります。


- ちょっとスポンジ状ですね。骨が。

- 骨が、煮汁を吸っています。
骨、やわらかいので頑張れば食べれてしまうかも。


- 軟骨感があります。

- もしかしたら、この骨は、
カリっとあげると
いいおつまみになるかもしれないですね。

- それは‥‥おいしそうです!

- いいですね。
煮物自体は、気仙沼の居酒屋のメニューに
あるところも多いです。

- これはでも、車中でさっと食べるのは
難しいメニューかもしれないですね。

- あっためたくなっちゃいますものね。

- やっぱりそうですよね〜。
じゃあ、あっためないといけないということで、
いちご煮にいきます!
もはや珍味ではなくなっていますが、
おいしいので!
これはしかも製造は青森です。

- でも、気仙沼でも買えるし、ポピュラーであると。

- はい。
「いちご煮」は三陸一帯で食べられているものです。

- 「いちご煮」って名前で、敬遠していました。

- そんなはず絶対ないんですけど、
イチゴ味だったらやだなーくらいのことを
思っていました。


- イチゴ味って‥‥それはないですよー。

- (がーん)

- もうここまでいいにおいがしてきました。
ウニとアワビ。

- おいしくないはずがない!

- いいお出汁がでるにきまっています。

- む〜〜〜〜〜〜!
濃い! この旨味たるや!


- これはいいですね。
薄めても大丈夫なくらいの濃さです。
うま味の塊。


- ちょっとだけはいってるアワビがまたおいしくて。

- ちょびっとのあわびですが
これで充分ですよね。

- わたしにとっては、なじみ深いです。
「採れたてを港で」という雰囲気です。

- ウニが好きな人には絶対ですよ。これ。
そうだ、この汁でご飯を炊くといいんじゃないかな。
おいしいごはんになりそうです。
これは案外値段がはるので、
炊き込みご飯にしちゃって
みんなで食べる、はありですね。

- わ〜〜〜! それはすごい!
青ネギを散らしたい。


- これ、お椀にして出すよりも
もっと小さいお猪口で出してもいいかもしれない。
こんなに濃いんだったら。

- 水炊きのときに最初に出てくる
濃い味のチキンスープみたいだ!

- 松茸の土瓶蒸しみたいなね。
汁をちびちびのみながら、日本酒いけますよ。


- では、煮物の部、最終章です。
石巻の木の屋さんの大和煮シリーズ。
くじらの肉です。
こちら、石巻で作られています。
震災のときに工場にあったおおきな缶詰の模型が
倒れてしまった映像を
ご覧になった方も多いとおもうんですが。
珍味No.KSN-013
鯨大和煮
珍味No.KSN-014
須の子

- みたことがあります。
車道ぞいに転がっている感じでしたよね。

- はい。
こちらの「大和煮」は
東北ではみんなが知っているようなくじらの缶詰で。
「須の子」というのは、
同じくじらの「大和煮」なんですが、
希少部位でできています。

- あ、かなりぷるぷるのものもでてきますね。
コラーゲン的なもの?


- 「須の子」のほうは、霜降りになっています。

- お肉みたいです。


- くじらはお魚じゃないですよ。
お肉です。

- ああ、そうでした。
くじらは動物なんだった。

- 食べ比べると、赤身のお肉と
霜降りのお肉、という違いですね。


- あまからの味の濃い煮物になっていますね。
たぶん、昔は保存や輸送がいまほどよくなかったので、
新鮮だったら臭いはしない鯨肉も
それなりだったんだと思います。
なので、濃い味つけをしているのではないかと。

- ほえ〜。

- ちょっとさっぱりさせたいならば、
青ネギをちょっとふりかけてみるとよいですよ。

- ああ、いいです。
すごくいいです。


- くじらって、すじがあるじゃない?
だったら、コンビーフみたいなのがあったらいいのに、
と、よく思うんですよ。

- 缶詰になってるあれですよね。

- 薄く切ってサンドイッチにはさんだりして。

- おいしそうです。

- でも、やっぱりこの一連のものは、
「おかず」ですかねえ‥‥。

(魚介のおいしいものならなんでもいい状態?
つぎは純・珍味に戻ります!)
つぎは純・珍味に戻ります!)
2015-05-27-WED







