バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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フランス人のお家には、
見えるところにゴミ箱がない?!

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フランス人のお家には、
見えるところにゴミ箱がない?!

バブー

日本を歩いていると困り果てるのが、
ゴミ箱がないこと。
というのは今までもちょこちょこ
言及してきたのだけど、
フランスはその逆。
街中どこを歩いていても、
ゴミ箱にぶつかるくらい数メートル
もしくは数十メートルごとに
ゴミ箱があるよ。

(そんなに捨て放題なのにどうして
イヌの落とし物は減らないんだ!!
ってのはまた別問題なんだよね、きっと)

とのまりこ

街を歩いているときに
『どこにゴミを捨てよう』
『ゴミ箱あるかな』
と困ることは全くない一方で、
フランス人のお宅にお邪魔すると
困ることの多いゴミ問題。

フランス人の家では、
見えているところに
ゴミ箱が置いてあることが
ほとんどないんです。

バブー

『ゴミ箱‥‥ゴミ箱‥‥』
って探しても見当たらず、
『すみません、ゴミ箱どこですか?』
って聞くことがほとんどの、
フランス人のお家。

キッチンの中にお邪魔するか‥‥
さらにキッチンの中にお邪魔しても
ゴミ箱が見当たらない場合、
シンクの下の扉を開けてもらうとゴミ箱が‥‥。
そんなパターンがほとんどだよ。

部屋(リビングなど)の中の見えるところに
ゴミ箱が置いてあるってパターンは、
すごくすごく少ないんだ。
今、知り合いのフランス人の家を
思い浮かべても‥‥
どこもかしこも、リビングにゴミ箱はないっ!



とのまりこ

ゴミ箱目がけてちょっと遠くから、
バスケのゴール気分でゴミをシュート!
もしくは、あったかいコタツの中から
出るのが面倒臭くて、
ゴミ箱目がけて投げてみたものの、
見事失敗して渋々コタツから出る‥‥
なんて経験を、みんな一度は
したことがあるんじゃないかと思う日本。

どこの家も、家のあちこちに、
どの部屋にいてもすぐゴミを捨てられるように
ゴミ箱ってありますよね?!
あれがないんです。フランスのお家。



バブー

見た目の美しさを重要視するから、とか。
生臭いのは嫌だから、とか
(でも生臭いものを捨てるのってキッチンだけだし、
キッチンのゴミ箱は日本だって
生臭さ全開のゴミ箱じゃないじゃない?!)、
いろいろ理由は聞くのだけど。
不便だなあって思っちゃうのは、
ボクたちだけなんでしょうか‥‥。



珍しく目にするパターンのゴミ箱は、
キッチンの中にあるゴミ箱。
シンクの片隅などに、こうやって蓋つきの
大きなゴミ箱を置いている家も多い。
こういうのがなければシンク下に隠れているパターン。

 

人の家に行って、
たとえば鼻をかんだり、
おやつや食べ物のカスやゴミが出たら
そのまま置いておくのも失礼だから、
捨てたいって思っちゃうじゃない?
でもないんだよ。

だから
『ゴミ箱どこ?どこに捨てたらいい?』
っていう質問をやたらとしてしまう
ボクたちなんだけど、
そろそろ『フランス人のお家には
基本見えるところにゴミ箱はない』
ってことに慣れなくては!

‥‥って思いながら、
昨日もフランス人のお家で
ゴミ箱を探してしまったボクたちなのでした。

みなさんもぜひ。
フランス人のお家に行く機会があったら?!
ゴミ箱の場所を観察してみてね!


 

 

 

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2025-10-07-TUE

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illustration:Jérôme Cointre