それは、2月の京都のできごとでした。
立命館小学校のみんなが、
ほぼ日手帳を使ってくれるようになった
「手帳お渡し会」から
もうじき1年が経過しようとしています。
こどもたちが使ってくれたほぼ日手帳は、
みんなにとっての「LIFEのBOOK」。
あれこれが書き込まれた手帳は、
1年が経った今、あとになって読み返せる、
じぶんだけの本になりました。
その年に学んだこと。
その年の手書きの文字。
その年の家族や友達との思い出。
ぜんぶ、ひとまとめになった手帳を製本して、
2014年度の1冊を、きれいに残しましょう。
この日は、みんながほぼ日手帳に記した
たくさんの思い出を、本にして残そうと、
製本工房・美篶堂の上島明子さんと、
本づくり学校の生徒さんといっしょに
立命館小学校をふたたび訪れました。
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こどもたちだけでは、まだまだ難しい製本。
保護者のみなさんに手助けしてもらって
いっしょに作ることで、
この製本という作業そのものが、
親子のだいじな思い出になると考えました。
今回の手帳製本ワークショップには、
こどもたちと保護者のみなさん、職員さんの
約30人が参加してくださいました。
まずは長谷川教頭先生から、
こどもたちと保護者のみなさまにごあいさつ。
「みなさんにほぼ日手帳をお渡ししてから、
1年が、あっという間に経ちました。
宝物をつくりましょう!とはじまって、
いよいよ今日は『宝箱づくり』ですね。
どんなものができるかなというのを、
とても楽しみにしています」
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そして、美篶堂の上島さんにバトンタッチ。
「ほぼ日手帳にたくさんの思い出が貼り込まれて、
みなさん、とてもよく育っていますね。
今日はぜひ、お父様、お母様にも
協力いただいて本づくりを楽しんでください」
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さあ、さっそく本づくりがスタート!
まずは、手帳の厚さを測って、
生地の大きさを決めるところから。
お互いに手帳を見せあいっこしながら
どれだけ手帳が太くなったかを測ります。
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製本がはじまる前に、その日の手帳に書いていたこと。
「きょうは、ほぼにちの日
ほぼにちを本にする日です。
1ばんに学校についたみたい。
でもともだちがきたからひとあんしん。」
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ちなみに、参加してくれた子のなかで
もっとも厚く育てた手帳は、なんと36ミリ!
(未使用のほぼ日手帳は14ミリなので、
1年間で2倍以上に太りました)
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拾ってきた葉っぱや100点満点のテスト、
家族で観光したときの記録などを貼っていったら、
まるで辞書のように太く育っていったんだとか。
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次に、手帳の表紙と見返しをはがして
じぶんで選んだ色の見返しをつけていきます。
お父さん、お母さんや、おともだちと
協力しながら貼りつけます。
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補強する役割の寒冷紗(かんれいしゃ)や
花布(はなぎれ)も、ボンドでぺたぺた。
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次の作業について説明をするときは
美篶堂の上島さんを囲むようにして集まります。
みんな、前のめりになって話を聞いています。
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刷毛の扱いかたを教わって、
内から外へ、糊をていねいに塗っていきます。
ふだん使わない道具だから、たのしそう。
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定規を2本使って垂直に線を引く方法も
ものづくりの中で学べるんですね。
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作業の途中で、じぶんの手帳を
読みかえすのに夢中になっちゃうことも。
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見返しを両方貼りつけて、製本は完成。
「からし色」の本ができました。
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ママがデコレーションしてくれたカバーは、
来年も使っていきたいそうです。
メリーゴーランドがかわいい!
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製本が全員無事にできあがって、みんなで集合写真。
参加してくれたみなさん、美篶堂のみなさん、
どうも、ありがとうございました。
製本をした手帳が、この1年間のアルバムのように
一生ものの思い出となりますように。
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(つづきます) |