「土楽」の黒鍋をベースに、「ほぼ日」と話し合って、
福森雅武さんが考えた、あたらしいかたちの土鍋です。
2007年に、まず2~4人用の「ベア1号」が生まれました。
そして、2009年冬、「ベア1号」のかたちをもとに、
1人用の土鍋「ベア2号」ができ、
2013年冬、お客さまからご要望の多かった
4〜6人用の「おおきいベア」ができました。


もとになった黒鍋は、
こんなかたちをしています。



そもそも、福森さんの黒鍋は、
鉄釉という黒い釉薬を使ったもので、
光沢をもったうつくしい黒い肌が特徴の土鍋です。



鉄釉を使うことで、
そのまま油を引いてステーキを焼いても大丈夫、
という、土鍋らしからぬ個性をもち、
もちろんそのまま食卓にのぼったときに
器としてもたいへんすぐれたすがたをしています。



この黒鍋をベースに、底を、やや深めにすることで、
スープのたっぷり入った鍋物もたのしめるようにしたのが
「ほぼ日」の「うちの土鍋シリーズ」です。

フタは、丸みをおびた、やや深めのかたち。



これは、たくさん野菜が入るようにということと、
フタをして炊いたときに、
浅いフタだと、100度になる水蒸気が野菜にあたり
野菜本来の色をそこねてしまうことをさける、
福森さんの工夫です。


耐熱性に優れています。

土鍋は、縄文時代から
使われ続けられてきた調理道具。
土楽の土鍋は、耐火度、耐熱性がある
伊賀の土を主体につくられており、
現代に合った、かつ、末長く愛用できるような
使い方を提案しています。
いわゆる鍋料理はもちろん、
ごはんや炊き込みごはんを炊くこともできますし、
何度か使って育ってきたら、
ステーキすき焼きなど
お肉を直焼きすることもできます。
(熱源は火力のみ対応です。
 IHなどの電磁調理器ではお使いいただくことができません。)



素材がやわらかく仕上がります。

鍋全体にゆっくりと時間をかけて熱を行き渡らせてから
じっくりと素材を加熱するので、
お肉やお魚、野菜などの食材をやわらかく仕上げ、
料理の味もまろやかにします。
保温性に優れているため
熱が行き渡った後は熱を逃がにしくくなっています。


サイズは3つ。



「ベア1号」の大きさは「尺」と呼ばれる、
一般的には2〜4人用とされるサイズです。
お米は4合を炊くことができます。
すこしずつ食材を足していく食べ方なら、
6人くらいまででしたら、
じゅうぶん、ひとつでお使いいただけるサイズです。

「ベア2号」の大きさは「8寸」と呼ばれる、
1人用のサイズです。
お米は1合半を炊くことができます。
すこしずつ食材を足していく食べ方なら、
2人でお使いいただけます。

「おおきいベア」の大きさは「尺1」と呼ばれる
4〜6人用のサイズです。
食べ盛りのお子さまがいらっしゃるご家庭や、
たっぷりの煮込み料理をよくなさる方におすすめです。
お米は6合炊くことができます。


片口つきです。



鍋の具やめん類を、すべらせるように
器に盛るときに便利なように、片口をつけました。
見た目もかわいらしいですし、
残ったスープを移すときも重宝しますよ。


長く使ううちに色味が変化していきます。

「鉄釉」と呼ばれる鉄を含んだ釉薬を使っていますので、
長くお使いいただければいただくほど、
次第に色味が変化して、味のある表情になっていきます。




「ほ+土」の刻印が入っています。

フタの裏側には、「ほ+土」の刻印を入れました。
「ほぼ日」と「土楽」の
コラボレーション製品であることをしめしています。
(この部分だけ鉄釉を塗らず白い素地をいかしています。)
「ほ+土」の印を、
職人さんが1個1個押しているんですよ。




「ベア1号」の製品情報

大きさ(胴) 内径:27センチ
外径(取っ手を含まず):29.3センチ(*)
高さ(内側):9.5センチ
高さ(外側):10センチ
*陶器の大きさでいうと
 「尺」と呼ばれるサイズです。
大きさ
(フタ)
直径:26センチ
高さ:9.5センチ(取っ手を含まず)
取っ手部分直径:9センチ
高さ:2.8センチ
満水容量 約1.75リットル
重量 約2780グラム


「ベア2号」の製品情報

大きさ(胴) 内径:22センチ
外径(取っ手を含まず):24センチ(*)
高さ(内側)7.8センチ
高さ(外側)8.3センチ
*陶器の大きさでいうと
 「8寸」と呼ばれるサイズです。
大きさ
(フタ)
直径:21センチ
高さ:6センチ(取っ手を含まず)
取っ手部分直径:6.8センチ
高さ:1.8センチ
満水容量 約0.9リットル
重量 約970グラム


カセットコンロにのせたときの大きさの違い。


「ベア1号」と「ベア2号」は重ねて収納できます。
「おおきいベア」は重ねられません。



ごはんを炊くのに最適のまるい形、
圧力をかけるための重さのある蓋、
ふきこぼれをすくなくするくふう、
そして、重石にもなり、鍋敷きにもなるという
付属のドーナツ型陶器。
土楽が長くつくっている「織部釜」(羽釜)の
いいところを継承しながら、現代の暮らしにあう
あたらしいごはん釜ができました。




釜を球状に近づけました。

「ごはん釜」は内側が球体に近くなっています。
いわば「C」の字を90度左に倒したよう。
米粒が釜の中で踊るよう、
沸騰させて対流ができるようにという考えです。

▲釜の立ち上がりのカーブがわかるように
テープを貼って撮影しました。


吹きこぼれても羽が受けとめます。

むかしから、土鍋で炊くごはんは、
「ふきこぼれるのがあたりまえ」。
そこで、羽の形状を
すこし上向きに窪ませることで、
ふきこぼれが留まるようにしました。




重石敷は重石と鍋しきの役割を兼ねています。

加熱時にしっかりと内側に圧力がかかるように、
ごはん釜の蓋はかなり厚くつくっているのですが、
さらに、蓋の上にのせるドーナツ型の陶製の
「重石敷(おもしき)」をつくりました。
ごはんが炊きあがったあとは、
ごはん釜に敷いて鍋しきとして使います。

▲ドーナツ型の陶製の「重石敷(おもしき)」


▲炊飯中は重しとして蓋の上にのせます。


▲炊きあがったら、鍋しきに。



・サイズは2つ。

サイズは2サイズ。小さいほうが2合炊き。
大きいほうが3合炊きです。




・長く使ううちに色味が変化していきます。

ベアシリーズと同じく、
「鉄釉」と呼ばれる鉄を含んだ釉薬を使っていますので、
長くお使いいただければいただくほど、
次第に色味が変化して、味のある表情になっていきます。





「ごはん釜(大)」(3合炊き)製品情報


大きさ(胴) 内径:18.3センチ
外径(取っ手を含まず):20.6センチ
高さ(内側):14.5センチ
高さ(外側):15センチ
大きさ
(蓋)
直径:19センチ
高さ:5センチ(取っ手を含まず)
取っ手部分直径:6センチ
高さ:5.5センチ
大きさ
(重石敷)
直径:18.1センチ
高さ:5.3センチ
満水容量 約1.35リットル
重量 約3,400グラム


「ごはん釜(小)」(2合炊き)製品情報

大きさ(胴) 内径:15.5センチ
外径(取っ手を含まず):18センチ
高さ(内側):12.5センチ
高さ(外側):13センチ
大きさ
(蓋)
直径:15センチ
高さ:3センチ(取っ手を含まず)
取っ手部分直径:5.5センチ
高さ:4.7センチ
大きさ
(重石敷)
直径:15.5センチ
高さ:5センチ
満水容量 約0.95リットル
重量 約2,500グラム


2025-05-09-FRI