の着ているシャツの色が なんだかとてもきれいです。 地味といえば地味なんだけれど、 目を惹く感じ。 「やえちゃん、そのシャツ‥‥」 と声をかけてみたところ、 「よくぞ訊いてくださいました!!」。 先日、プライベートで遊びに行った 奄美大島で「泥染(どろぞめ)体験」を してきたというのです。
「田んぼにずぶずぶ入っていって、 染めるんですよ!」
こまかく訊いてみるとこういうことでした。
「車輪梅」(しゃりんばい)という植物を を釜で24〜30時間煮てつくった茶色い液に シャツをつけて染める。 ↓ よくしぼってから、 石灰水につけて、ふたたびよくしぼる。 ↓ またまた車輪梅の液につける。 ↓ ということを15回くらい繰り返す (この時点で腕がだるくなる)。 ↓ 最初はベージュだった色が、 はっきりした赤茶色になった頃、 泥田に運び、泥で染める。
うわあ、たいへんそう。 じっさい長靴をはいて泥田に入ると ずぶずぶ埋まっていき、 身動きするのもたいへんだそうです。
「はい、もっと足で田んぼをかき回しながら、 じゃぶじゃぶ染めて! もっと足で田んぼをかき回して! 手も動かして!」
と、教えてもらったけれど、 濃厚で重みのある泥で なかなか動けないらしい。
ちなみに有名な「大島紬」の泥染は、 この車輪梅の液と泥染を何十回も繰り返すそう。 手間と時間と体力がかかるんですねえ。
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